観光とオーロラ鑑賞の両立が可能

それが今回滞在していた北部ノルウェー。トロムソやロフォーテン諸島のスヴォルヴァール、ハシュタといった沿岸部はメキシコ湾暖流のおかげで緯度の割には冬季でも比較的温暖。ノルウェー北極圏最大の街であるトロムソは、オーロラ観測のために世界中から観光客が集まるスポットで、こちらの場合は月別平均気温が最も低い2月でも-4℃。北海道・網走が2月の日平均-4.8℃(2009年)であることや、トロムソから空路で2時間ほど南へ下ったノルウェーの首都オスロが2月の平均気温が-4℃であることを考えると、「あれ、意外に……!?」と感じることだろう。

またトロムソの場合、"雪に閉ざされた僻地"といった印象はなく、さすがノルウェー北極圏最大の街、「北極海の聖堂」と呼ばれるトロムスダーレン教会や世界最北のビール醸造所「マックビール」など観光スポットも多く、レストランやショップ、大型ホテルも数多い。オーロラツアーというと、オーロラに絞り込んだ内容を想像しがちだが、トロムソやハシュタ、スヴォルヴァールをはじめとするロフォーテン諸島では、街中での鑑賞が可能なので、おいしい食事や観光も十分楽しめる。

人口約6万人のトロムソ。ノルウェー北極圏最大の街だ

トロムソは北極探検の寄港地となっており、港には世界で初めて南極点への到達を果たしたロアール・アムンセンの像がある

トロムソ中心部。大学もあるので若者が多い

ラディソン・ブル・ホテル・トロムソ

実際、私はトロムソでオーロラを見ることができ、宿泊先はラディソン・ブル・ホテル・トロムソ。施設の整った大型ホテルで、トロムソの中心部にある。また、沿岸急行船フッティルーテンの乗り場から近いのもポイントだ。そう、先に観光との両立ができるトロムソをオーロラ鑑賞スポットとしてオススメしたが、もう1つとっておきの鑑賞法がある。それがフッティルーテンの乗船ツアーである。