FOMCを控え、週明けの海外市場は様子見ムードのなか、ポジション調整や米国債利回りの上昇とあわせ、ドルがじわじわと買い戻される展開に。ドルインデックスも、小幅上昇。米株は欧州株式市場が雇用統計前の水準を回復した流れもあり、3カ月ぶりの高値近辺まで買い戻された。反面、ユーロは、1.32前半まで下落。ただ下値では中銀系からの買いが優勢となり、下げ一巡後は安値圏で推移。ユーロ/円も、反落するも113円後半まで小幅戻している。

主な経済指標/イベント

・(日)日銀金融政策決定会合

・15:30 (日)白川日銀総裁会見

・15:00(ユーロ圏)7月独消費者物価指数 改定値

・15:45(ユーロ圏)6月仏鉱工業生産

・17:30(英)6月貿易収支

・21:30(米)第2・四半期米労働生産性・単位労働コスト 速報値

・23:00(米)6月卸売在庫

・27:15(米)FOMC 声明発表

・(米)財務省3年債入札

・(中)7月貿易収支

主な企業決算

マツモトキヨシHD、米Walt Disneyなど

今日のアジア時間は日銀金融政策決定会合、FOMCを控え、昨日同様の様子見姿勢の強い相場展開となるか。

まずは、日銀金融政策決定会合。市場では使える切り札が限られていると冷ややかに見ている印象。それだけに、もし日銀が行動にでれば市場はサプライズと受け取りそうで、一旦円高傾向が落ち着く可能性も。ただ、経済活性化につながるのか懐疑的な見方もあることから、円高休止は一時的とみられ、円安局面では短期筋の利益確定、そして本邦実需筋からの夏休み前の為替予約や米国債利払い/償還絡みの円買い需要が待ち受けている可能性あり。

一部では円高を阻止するためのドル買い・円売り介入を促す声がでているが、介入に関しては欧米との協調が大前提。まして今日発表予定の中国貿易収支で中国の対米黒字が拡大となれば、中国に対する為替操作へのさらなる批判も想定され、介入への協調は難しい状況となりそう。

そして、今夜に予定されているFOMCに対してはどういった対策が取られそうか。また、米金利動向にも注目か。今夜から四半期入札が始まることから、注目しておきたい。アジア時間もこの流れが継続され、一段の金利高となれば、米国債金利と相関性が高いとされるドルが対円で上昇しやすくなる可能性もある。

ドル円日足

ウォール街株価指数 日足