レギュラー放送スタートから30周年を迎えた夏の風物番組『熱闘甲子園』(ABC・テレビ朝日系、8月7日スタート)を記念した『熱闘甲子園30th展』オープニングイベントが3日、東京・六本木のテレビ朝日局内で行われ、元巨人でPL学園ではエースを務めた桑田真澄氏がスペシャルゲストとして始球式を行った。

スペシャルゲストとして始球式を行った桑田真澄氏

高校時代、甲子園で優勝を飾った懐かしのPL学園のユニフォームを羽織り、甲子園球場の土で作ったという原寸大のマウンドに立った桑田氏は、イベント始球式で投球すると、「このマウンドに立たせていただけて最高。今日は眠れないかもしれないですね!」と笑顔を見せ、「マウンドに立って、"挑戦すること"がいかに大事か再確認できた。これからの人生も挑戦し続けていきたい」と、甲子園の思い出を胸に熱く語った。

PL学園では、1年生時から甲子園に5回連続出場するが、「夢じゃないかといつも思っていた」と当時の心境を振り返り、通算20勝という偉業について「練習は量ではなく質。清原(和博)くんとかすごい選手がいる中で結果を出せたのは、15歳のときから超効率的な練習をしたから」と独自の練習法を披露。

さらに「1000本ノックは無駄。下手になる練習」とスパルタ指導を一蹴し、「僕はピッチングなら"30球"を最高の集中力で投げ込んでいた。今の指導者は勉強して最新の練習法を取り入れるべき」と、この春、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科を首席で卒業した勉強家の一面をのぞかせた。一方で、PL学園時代は3年間、同じ女性と付き合っていたことを明かし、イベントに参加したボーイズリーグの子供たちに「野球だけやってもうまくならない。野球と勉強と遊びのバランスを大事にがんばってほしい」とアドバイスを送ると、子供たちも神妙な面持ちで大先輩の言葉に耳を傾けていた。

PL学園時代の恋愛について話題が及ぶと、大粒の汗があふれた桑田氏。「彼氏が野球部のエースだと鼻が高いだろうと思って、彼女のためにもがんばりました」と恋愛面でも真面目な一面をのぞかせた

同展では、桑田氏が高校1年生の甲子園で、池田高校の水野雄仁投手から本塁打を打ったホームランボールも展示。「ホームランを打つ前に『インハイを狙え』と天の声が聞こえた。甲子園では野球の神様が降りてくる」と桑田氏

『熱闘甲子園』は、ABC・テレビ朝日系にて(8月7日~21日)23:00より放送。また、2006年優勝時の斎藤佑樹投手の寄せ書きペナントなど、甲子園で活躍した選手たちの貴重な品々が展示される『熱闘甲子園30th展』は、8月15日まで、テレビ朝日1階アトリウムにて開催中。