4日間過ごしたダーバンを後にした日本への帰路の途中、トランジットも兼ねてほぼ1日をドバイで過ごすことになったのでドバイ観光を敢行。しかし6月のドバイは南アフリカとは真逆の真夏。日中の気温は45度を超え、一気に別世界へと舞い降りた感覚に陥る。ただしここは砂漠が創造する摩天楼。限られた時間の中でできる限り動くことを決意。

炎天下のもと街中を歩いている人は皆無。移動は車か電車(メトロ)、またはバスを利用するとのこと。標識などにはアラビア語と英語が記されており、公用語はほぼ英語。アラビア語に囲まれるとふと訪れるのが非日常的な感覚。

日中歩いているのは建築ラッシュのドバイを支える工事現場の作業員。くたくたのご様子(左)。標識などはアラビア語と英語の併記(中)。バス停は暑さ対策で個室タイプ(左)

世界一の高層ビルといえばココ!

現在世界一の高さを誇る高層ビル「ブルジュ・ハリファ」。168階建ての高さ828m。マンション、ホテル、オフィス、商業施設が一体となった複合施設で、元は何もない砂漠地帯だったとのこと。展望台から見下ろす風景はさながらイラストを見ているような感覚。近未来都市を彷彿させるドバイで最も注目すべき建物である。

ブルジュ・ハリファ展望台から。裾野に広がる高層ビル群は「ダウンタウン・ブルジュ・ハリファ」と呼ばれる(左)。ドバイはいまもなお建築ラッシュが続く(右)

テレビや雑誌などで見たことがある人も多いであろうドバイのホテル「ブルジュ・アル・アラブ」も外せない。ペルシャ湾沿いビーチの傍らに作られた人工島の上に建つ世界有数の高級ホテルは、ドバイ政府による格付けでは7つ星が付けられているほか、321mの高層建築物としても知られるなど、エピソードに事欠かない建物。ちなみにビーチに着いた時の気温は45度。それでも水着で日光浴する観光客がちらほらと見受けられた。

ブルジュ・アル・アラブはヘリポートからホテルにチェックインできるとのこと(左)。ビーチは真っ白の砂浜で、しつこいが気温は45度(右)

さらにドバイを象徴する建物といえば「ジュメイラモスク」。ここはイスラム教徒ではない異教徒でも入場できる珍しいモスク。細かい壁面の彫刻やモザイク、ミナレットなど神秘的な佇まいを体感することができる。

ジュメイラ・モスクでは異教徒の入場は曜日で決まっているようなので、訪れる際には事前に調べておく必要がある

駆け足での観光となったが、ドバイの活気を身をもって体感することができる「ゴールド・スーク」にも訪れた。スークはアラビア語で"市場"を意味するそう。貴金属を売る店がメインだが、香辛料、衣服やサンダル、美容室からおもちゃ屋まで脇道に入ればあらゆる店が建ち並ぶ。ここでの買い物は値切るのが当たり前。ちなみにサンダルを店主の言い値の約10分の1の価格で購入。そのやりとりもまた一興だった。

メイン通りは貴金属店が並び、多くの観光客が訪れている(左)。裏通りは活気溢れる市場そのもの(中、右)

こうして振り返ると1週間の滞在で幾度となくシャッターを切ったことがわかる。プレミアムオートのみを使用した今回は、1充電での撮影枚数は1000枚に届かなかったが、平均的なコンパクトデジタルカメラの撮影枚数を越える撮影ができた。

それにしても日差しが強かった今回の旅では、逆光シーンも瞬時に判断するプレミアムオートの恩恵をたっぷりうけた模様。お気に入りの1枚をあえて選ぶなら、サファリツアーで撮影した象の写真だろう(酔った自分の写真などは埋蔵してしまってもいいのだが、旅の想い出のひとつとしてのこしておく)。

ちなみに男性の僕には必要ないが、プレミアムオートでは人肌を自動で検出して補正してくれる「デジタルファンデーション」という効果も有している。旅の写真は人に見せることも多いから、汗だくの夏は化粧崩れが気になる! という女性にもいいかもしれない。