8月16日から開催される、ひまわり証券「第4回システムトレードコンテスト」。第4回となる今回は、これまで3回開いたコンテストのノウハウを生かし、「つくる部門」において、先物部門を二つに分けるなど、参加者により配慮したものとなっている。開催に当たって、コンテスト事務局長を務める同社営業企画グループ ST企画チームの黒田隆弘氏にインタビューした。

ひまわり証券営業企画グループ ST企画チームの黒田隆弘氏

ここで簡単に「第4回システムトレードコンテスト」の概要を説明しておきたい。同コンテストは、システムトレード用自動売買システムの運用成績を、仮想売買によって競う。開催期間は8月16日~10月30日。自分の売買アイデアで運用成績を競う「つくる部門」と、あらかじめ作成された売買システムの中からシステムを1つ選ぶだけで参加できる「えらぶ部門」の2部門が用意されている。

「えらぶ部門」は、選択可能な売買システムが20種類以上あり、いずれも同社の自動売買ツール「エコトレFX」内で実際に提供中のものとなっている。同部門では、総額50万円の商品券を賞品として用意し、賞品金額は当選者の数に応じて受け取り金額が増減する。当選者数は最大50名までで、最大当選者を越えた場合は該当者の中で抽選となる。エントリー期間は7月1日17:00~8月6日17:00。

以下では、今回のコンテストの目的やその魅力について、黒田氏にインタビューした内容を紹介する。

――「システムトレードコンテスト」も第4回となりますが、コンテスト開催にかける思いを聞かせてください。

これまで過去3回にわたって開催してまいりましたシステムトレードコンテストの経験やノウハウ、またこれまで参加していただいたお客様の意見・要望などをもとに、新たに楽しんでいただけるコンテストとして、今回開催させていただくことが決まりました。

当社の今年のテーマは、「勝つ」ということです。お客様の本質的なニーズは相場で勝つこと、すなわち利益を得ることだと考えています。そのための一つのツールとして、当社がここ数年で特に力を入れている「システムトレード」があります。当社では、10年以上前からシステムトレードの可能性に注目し、以来、そのノウハウを社内に蓄積しています。

当社が用意しているシステムトレードツールには、売買システムの構築から自動売買までシステムトレードに必要な機能がオールインワンで搭載された「トレードシグナル」と、約100種類の売買システムの中から選ぶだけで簡単にシステムトレードが実践できる「エコトレFX」を提供しています。これらのツールを楽しんでいただきながら、売買システムの構築に挑戦する場であったり、また力試しの場であったり、まだよく分からないという方にはシステムトレードに慣れ親しんでいただける場所として、コンテストを利用していただければと考えています。

また、常日頃コツコツと売買システムの作製に力を注いでいる方などは、孤独に感じられる部分もあるのではないでしょうか。特に「つくる部門」においては、まだ世の中に出ていない開発者の"表現の場所"として、是非ご参加をお待ちしております。

――これまで3回開催したコンテストと、どの部分が違うのでしょうか。

まず、「つくる部門」で上位2位までに入った人には、審査の結果、優れた売買システムであると判断された上で、自ら作製した売買システムを販売する権利が与えられます。 第3回目までも同様のことを行っていましたが、これまでは、システム開発者が自ら投資顧問の登録を行わなければいけないという壁がありました。

今回は、投資顧問の登録のある株式会社テラスと契約を結んでいただくことで、このテラスを通じて、システム開発者が自分の作ったシステムを販売できるようになっています。販売できるシステムは、コンテストに出したプログラムでなくてもいいのも特徴です。

――コンテスト入賞者の、システム販売の販路が明確になったということですね。そのほかに、これまでと違う点はありますか?

コンテストの「つくる部門」は、これまでの先物部門とFX部門の二つから、今回より先物部門をさらに二つに分けて、「先物オーバーナイト部門」と「先物デイトレ部門」を新設いたしました。

これは、お客様からご提案いただき、アンケートでも7割の方が「分けてほしい」と回答された結果より採用を決めました。同じ先物システムであっても、こつこつ野球の安打を稼ぐような「デイトレ型」と、野球のホームランのような「オーバーナイト型」では、同じ土俵にのせるのは違うのではないかと。いわば、イチロー選手と松井秀樹選手を、すごさという面では同じでも、比較すべきものが違うのではないかとのことでした。

さらに今回より新たに、「つくる部門」でそれぞれ競われる三つの部門の中でも、最も収益をあげた方を総合優勝として表彰する「総合№1」を新設しております。

「つくる部門」賞金

順位 先物オーバーナイト部門 先物デイトレ部門 FX部門
1位 50万円 50万円 50万円
2位 20万円 20万円 20万円
総合No.1
50万円

――なるほど。お客様からの意見も生かしているわけですね。

また今回、システムトレードではないバクチ的要素を排除するため、約2カ月半という開催期間中、最低でも5回は売買しなければならないとする、売買回数の下限を設けさせていただきました。

――参加者へはどのようなアドバイスがありますか。

まず「つくる部門」ですが、コンテストに参加するには、ご自身で作製したオリジナルの売買システムが必要となります。作製するためのプログラムが分からない方には、ウィザード(売買システム作製ツール)が用意されておりますので、ある程度ご自身の中に決まった投資スタイルがあれば、条件を選択しながら売買システムを作製することができます。

後は、材料ができたので、どう料理するかということです。時間軸を変えるとか、為替だったら通貨を変えていこう、などというものです。なんとなく右肩上がりで格好いいなと思ったら、最適化ツールがあるので、試していただければと思います。

コンテストのWebページ上に、ウィザードを使用した「売買システム作成口座」というオンデマンドセミナーも用意しており、7月にもWebセミナーを随時開催する予定です。

――そういうものがあれば、一層コンテストを楽しめますね。では、「えらぶ部門」の参加者へのアドバイスはいかがでしょう。

「えらぶ部門」では、選べる売買システムが7本あり、それに合わせて通貨ペアがあります。基本的に考えなくてはいけないのは、通貨によってボラテリティ(価格変動)が高いものと低いものに分かれるという点です。値動きの荒くない順に例を挙げると、「ドル/円」「ユーロ/円」「豪ドル/円」「ポンド/円」などとなり、値動きの激しい通貨ペアとマッチングするシステムと、そうでないシステムがあります。また、その時の相場状況によっても全く収益が変わりますので、賞金を本気で狙いに行くのであれば、基本的なことを理解していないと、選びづらいといえます。

参加に当たってのアドバイスについて話す黒田氏

相場がブレイクアウトして大きな動きが出る場合は「順張り系」、保ち合い圏に入った時は「逆張り系」が、収益が上がりやすい、まずはそこを理解してほしいですね。

「えらぶ部門」でも、Webセミナーを7月初旬に開催する予定です。また、選び方については当社Webページ上でシステムの特徴を含め解説しておりますので、そちらも参考にしていただければと思います。

――セミナーのほかに、コンテストを盛り上げるためにどんなことを行っていく予定ですか?

Twitterでいろんな情報を発信していく予定です。とにかく、楽しんでいただいて、勝ってもらいたい。「ひまわり証券のファン」と言っていただける方が増えるように、満足感を感じていただきたいです。

――ありがとうございました。