【FX テクニカルークロス円ー】NZD円

6月に利上げを行ったNZDの勢いも、欧州債務危機が再び為替市場の主要テーマとして浮上してきたことを理由に、投資家の利益確定売り優勢の展開となっている。しかし、その一方で、NZ景気はリセッションから着実に立ち直っているとの声も聞かれることから、今後の動向が注目される。

NZD円日足

まず日足でみると、フィボナッチ61.80%レベル&200日MAがレジスタンスとして見事に意識され、反落していることがわかる。また200日MAは、今年前半も何度かNZDの上値を抑えた経緯があるため、反転した場合は、ショートポイントとして想定しておきたい。

一方、下値は、21日MAをブレイクするか、この点が本日の焦点となりそうだ。今年3月同様、綺麗にサポートされれば200日MAを試す可能性が高まる。また、そのすぐ下のフィボナッチ38.20%レベルと共にサポートゾーンを形成する可能性もある。それだけに、このレベルを下抜けた場合は、60.00の心理的ラインを試す可能性が出てくるため、63.00のライン付近での攻防には注目したい。

NZD円 1時間足

また、1時間足で見ると、下降トレンドチャンネルを形成していることから、短期バイアスはやはりショートだろう。また、63.00トライを何度か試すが、今のところ完全にブレイクするには至っておらず、日足ベースで言及したように、やはり目先の下値ポイントとして注目したい。仮に63.00のラインを下抜けた場合、ピボットで次の下値ターゲットを探ると、Sが62.80レベル、S2が62.00の少し上の62.10レベルが浮上する。