プジョー 3008 グリフ

プジョー「3008」は、2008年のパリモーターショーで発表されたコンセプトカー「プロローグ HYbrid4」のモノスペース・トールボーイスタイルを受け継いだ市販モデルで、セダンのスポーティなドライビングフィールとラグジュアリーなインテリア、MPV(マルチパーパスビークル)の広い室内空間と高いアイポイント、SUVを思わせる力強いスタイリングなどを1台に融合させた、新しいクロスオーバービークルと位置づけている。

エクステリアは、力強さと品の良さを共存させたもの。フロントマスクは大きなエアインテークとその内側のクロームインサートが特徴で、フロア下にはステンレス製アンダーガードも装備する。リアデザインでは、ブーメラン形のテールライトランプやアンダーガードを特徴としている。

室内はトールボーイスタイルのメリットを生かし、余裕ある空間を実現した。特に前席の室内幅は308ハッチバックの1,490mmに対して1,565mmと、圧倒的なスペースを得ている。シート座面から天井までは、フロントシートで1,100mm、リアシートで1,050mmを確保。高いアイポイントを実現しているが、SUVにありがちな路面から遠く離れたところで運転するような不安感をドライバーに与えないとしている。ルーフには大型のパノラミックガラスルーフを標準装備。ラミネートガラスを採用し、熱線を約86%、紫外線を約99%カットする。インパネ上部には、走行速度やクルーズコントロール/スピードリミッター、ディスタンスアラートなどを表示するヘッドアップディスプレイが装備される。シート地は、プレミアム(Premium)がブラックのファブリック、グリフ(Griffe)がブラックのレザーとなる。

ラゲッジルームは、リアシートを立てた状態で432L(リッター)を確保。6:4分割可倒式リアシートを折りたたむと1,241Lへ拡大する。リアシートは専用スイッチによりワンタッチで折りたため、同時に座面が沈み込み、フルフラットなフロアとなる。ラゲッジフロア高は3段階に調整することも可能。また、テールゲートは上下2分割式とされ、下側のテールゲートを開けることで重い荷物も容易に出し入れできる。

左右のリア ショックアブソーバーを油圧的に連結させる新技術「ダイナミック ロールコントロール」を搭載。高い車高で発生しやすくなるロールを抑え、優れたロードホールディングとしなやかな乗り心地を両立したという。

パワートレインは、ダイレクトインジェクション、ツインスクロールターボ付き1.6Lエンジン。最高出力115kw(156ps)/6,000rpm、最大トルク240Nm(24.5kg・m)/1,400~3,500rpm。ヨーロッパの排出ガス規制新基準「Euro5」もクリアしている。組み合わされるトランスミッションは日本の走行パターンも考慮した新型6速ATとなる。

安全性の面では、衝撃吸収ボディ、6つのエアバッグ、衝撃吸収ステアリングコラム、フォースリミッター付きシートベルト、ABSのほか、プジョー車として初めて、前方車両との車間距離が縮まると警告を発する「ディスタンス アラート」を装備した。そのほか、コーナリング時の姿勢を安定させる「ESP」、電子制御制動力分配システム「EBD」、ブレーキ・アシストなども装備している。

また、プジョー・シトロエン・ジャポンは、プジョーブランド創業200周年を記念し、6月18日~20日の3日間、東京ミッドタウンでイベント、「THE PEUGEOT UNIVERSE at Tokyo Midtown」を開催する。今回の3008をはじめ、この夏発売される「RCZ」、2009年のフランクフルトモーターショーにて公開されたコンセプトカー「BB1」なども展示される。

3008 プレミアム

3008 グリフ

上下2分割式テールゲート

ファブリック インテリア (プレミアム)

レザー インテリア (グリフ)

コンセプトカー「BB1」