3月13日より公開された『東のエデン劇場版II Paradise Lost』のゴールデンウィークを越えてのロングラン上映が決定したのを記念して、「東のエデン 劇場版 一挙上映 AR【拡張現実】オールナイト」が4月24日にテアトル新宿にて行われた。

イベントに登場した神山監督。監督からは参加者全員にドーナツの差し入れも

TVシリーズの一挙上映オールナイトイベントであった前回とは打って変わり、今回は『東のエデン総集編 Air Communication』や『東のエデン劇場版I The King of Eden』、公開中の『東のエデン劇場版II Paradise Lost』を一挙上映するオールナイトイベント。そのトリとなる『東のエデン劇場版II Paradise Lost』の上映は、携帯電話を使い、スクリーンにほぼリアルタイムにコメントを投稿していくという「リアル"東のエデンシスム"」を使ったAR【拡張現実】上映となった。

イベントには、前回同様に神山監督、石井プロデューサー、AR(拡張現実)伝道師として話題のAR三兄弟が参加。AR【拡張現実】上映前にはちょっとしたアクシデントもあったが、プレゼント抽選会の後、AR【拡張現実】上映会は始まった。今回のイベントのために、携帯の充電池を用意した強者も多数いた模様だ。

最前列に監督が座り、観客とともに映画を楽しんでいく。シーンによっては画面いっぱいの文字で埋め尽くされて絵が見えないところや、書き込む速度が速く、神山監督や石井プロデューサーが参加者からの質問コメントに付いていけないシーンも見られたが、それでも監督は、ネタバレを含みつつ、なるべく多くの質問に丁寧に答えていった。また、途中、監督が見入ってしまい無口になると、「監督、寝てる?」といったツッコミが観客から入る。だんだんと夜が明け、映画のクライマックスシーンに突入。滝沢がある行動を起こす場面が偶然にも上映中の朝6時と重なり、その偶然の出来事に驚きのコメントが書き込まれたりするなど、同じ空間を共有しているものだけが感じる一体感も生まれた。

また、上映中には8月4日に『東のエデン劇場版II Paradise Lost』のBlu-ray&DVDの発売決定の告知がなされたが、本編には最後まで登場しなかった7番目のセレソンの詳細が明かされることもあり、ファンの作品に対する興味と楽しみは尽きなさそうだ。

最後に監督からの感謝の言葉があり、イベントは終了。そのときもモニター上には観客からのコメントが書き込まれ、「またイベントやってください」「監督ありがとう! 続編期待してします」「監督、AR三兄弟ありがとう!」といった感謝の言葉が綴られた。なお、イベントの投稿ログは、Twitterの「@EOTE_theater」と「#eotetheater」のハッシュタグから一部見ることができる。

今回も大盛況に終わったAR【拡張現実】上映イベント。もしかすると今後も続けられる可能性はあるとのこと。『東のエデン劇場版II Paradise Lost』のBlu-rayプレミアム・エディション版には今回のイベントの模様が収録されるが、またの機会があるなら、ぜひともこのプレミアム空間を監督たちとともに楽しんでみてはいかがだろうか。

『東のエデン劇場版II Paradise Lost』はテアトル新宿ほかにて上映中。配給はアスミック・エース。

(C)東のエデン製作委員会