ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ジャガーのフラッグシップモデル「XJ」をフルモデルチェンジし、5月15日から発売する。ブランドフィロソフィである「美しく、速いクルマ」を体現したという。V8 5Lの自然吸気エンジンと、スーパーチャージドエンジンが用意される。価格は1000万円~1755万円。

ニュー「ジャガーXJ」

今回のフルモデルチェンジは、2003年以来となる。エンジンには、AJ-V8 Gen III 5Lダイレクトインジェクションエンジンを搭載した。ラインアップは、「Luxury(ラグジュアリー)」「Premium Luxury(プレミアムラグジュアリー)」「Portfolio(ポートフォリオ)」「Supersports(スーパースポーツ)」の4モデル。Supersportsにはジャガー史上最強となる510ps(375kW)、625Nmを発生するスーパーチャージドエンジンを搭載する。また、「Portfolio」と「Supersports」にはロングホイールベースモデルも用意される。なお、受注は2009年8月から開始されている。

外観では、新たにパノラミックサンルーフを採用し、車内の明るさやスペース感を高めたという。ボディ素材にはジャガー独自のアルミニウムボディ技術を採用し、競合車より150kg以上の軽量化に成功したという。また、車両の設計製造段階から「車両のライフサイクル」というアプローチを採り入れ、環境面にも配慮したとしている。リサイクル原料を50%使用した軽量アルミニウム構造を実現したことで、ライフサイクルの全期間に排出する温室効果ガスをCO2排出量に換算したカーボンフットプリントを最小限に抑えた。再生アルミニウムを使っていないアルミボディシェルと比較した場合、車両1台につき約3トンのCO2削減効果があるという。

インストルメントパネル

インテリアでは、シート、インストルメントパネル、ドアトップ、センターコンソール、アームレストなどにレザーを使用、計器類にはジャガーで初めて、「iTech」を採用した。iTechでは、インストルメントパネルに12インチ液晶を採用し、各種情報を表示できるほか、エアコンやHDDナビゲーションなどの表示には8インチフルカラーHDタッチスクリーンを装備する。また、「Portfolio」と「Supersports」には、B&W製1200Wサラウンドサウンドシステムを標準搭載した。