ホンダは、1.5L i-VTECエンジンとハイブリッドシステムIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を組み合わせたコンパクトハイブリッドカー「CR-Z」を正式発表した。2月26日から発売を開始する。
走る楽しさを提供するため、ハイブリッドカーとして世界で初めてマニュアルトランスミッションを搭載した。
価格は、ディスチャージヘッドライトやクルーズコントロール、スマートキーなどを標準装備したαが249万8000円、それらの装備を省いたβが226万8000円。共にトランスミッションは6速マニュアルに加えCVTも用意される。乗車定員は4名。
ボディは新構造のフロントピラーや新開発のドアミラーを採用、ボディ下面の整流処理など各部にわたって空力を追求したという。空力には不利な短い全長やワイドな車体ながらインサイトと同等の空力性能を達成した。ボディカラーは、新色のダークピューター・メタリック、ホライゾンターコイズ・パールを含む全7色が用意される。遮音、吸音処理を適所に施すことで静粛性を高めた一方、室内に透過する加速時のサウンドをチューニングし、エンジン回転に同調した心地よいスポーツサウンドを実現したという。ラゲッジスペースはハイブリッドシステムのIPU(インテリジェント・パワー・ユニット)を荷室床下に配置することで、リアシート使用時にも容量214Lを確保した。
パワートレーンには低回転時に2つの吸気バルブのうち1バルブを休止する機構を採用した1.5L SOHC i-VTECを搭載し、6速マニュアルトランスミッションとCVTを組み合わせる。駆動方式はFF。CVTモデルにはパドルシフトも備える。エンジンの最高出力/最大トルクはMTモデルが114PS(84kW、6000rpm)/14.8kgf・m(145N・m、4800rpm)、CVTモデルが113PS(83kW、6000rpm)/14.7kgf・m(144N・m、4800rpm)。モーターの最高出力/最大トルクは共に14PS(10kw、1500rpm)/8kgf・m(78N・m、1000rpm)。車両重量はMTモデルが1130kg、CVTモデルが1160kg。
環境性能は、10・15モード走行燃料消費率で25km/L(CVTモデル)/22.5km/L(MTモデル)、JC08モード走行燃料消費率で22.8km/L(CVTモデル)/20.6km/L(MTモデル)を達成。全タイプで平成17年度排出ガス基準75%低減レベル認定、平成22年度燃費基準+25%を達成し、エコカー減税および環境対応車普及促進対策非補助金に対応した。
DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)、モーター、トランスミッション、EPS(電動パワーステアリング)、エアコンなどを統合制御することで、市街地、高速道路、ワインディングといった走行の状況や、ドライビングスタイルに合わせて「SPORT」「NORMAL」「ECON」の3つの走行モードを選択できる3モードドライブシステムを初めて搭載した。
サスペンションは、フロントにはスペース効率に優れ、低全高、低重心ボディに貢献するマクファーソン・ストラット式サスペンションと軽量化に貢献するというアルミ鍛造製のロアアームを採用、リアにはIPUの荷室床下へ配置するためコンパクトなH型トーションビーム式サスペンションを採用している。また、高出力EPSの採用でロックトゥロックが2.48回転というクイックなステアリングギアレシオとし、ダイレクト感のあるきびきびとしたステアフィールを実現したという。また、全車にVSA(車両挙動安定化制御システム)を標準装備する。
全モデルにオプション設定されるHDDナビゲーションシステム「Honda HDDインターナビ」は、自動車業界で初めて通信費無料で各種情報サービスを利用できる新サービス「リンクアップフリー」に対応した。インターナビ・プレミアムクラブ会員は車検時にHonda販売点で更新手続きをすることで、車両を所有している間は通信費無料でインターナビの情報サービスの利用が可能になる。
また、ホンダアクセスからCR-Z専用アクセサリとして、前後サイドスポイラーや、LEDイルミネーション、スポーツサスペンションやスポーツブレーキパッド、RECARO製セミバケットタイプスポーツシート、スポールペダルなども用意される。