人気ケータイ小説を映像化したNHKドラマ『激恋』(4月9日放送スタート)の制作発表が20日、東京・渋谷の同局で行われ、出演者の荒井萌、渡部秀、蕨野友也、広瀬アリスが出席した。

左から、蕨野友也、荒井萌、渡部秀、広瀬アリス

原作は、中高生に人気のケータイ小説サイト「魔法のiらんど」で、昨年NHK賞を受賞したみなづき未来の恋愛小説。父親の浮気が原因で男性不信になった女子高生・海優(荒井)が、"軽い"と評判のサッカー部の先輩・湊(渡部)に目をつけられ、強引にサッカー部のマネージャーにさせられてしまう。次第に湊に引かれていく海優だが、実は海優の父親の浮気相手が湊の母親だったと知り……。波乱万丈の青春ラブストーリーを、若手俳優の蕨野、ミスヤングマガジン2009の荒井、ミスセブンティーン2009の広瀬、ジュノン・スーパーボーイ2008準グランプリの渡部ら、フレッシュな顔ぶれで描く。

ラブストーリーを初めて演じたというヒロインの荒井は、「ドキドキしながら撮影しています! わたしは人見知りをしないのでクラスの男子にも話しかけたりできるんですが、海優は男嫌いなので、恋愛に変化する演技が難しい」と、悪戦苦闘している様子。報道陣から「ご自身の恋愛経験は入ってない?」との質問には、「ないです(笑)。ロマンチックなセリフを言われるシーンの後は、いつも『こんなことが本当にあればいいのに……』って言ってますね(笑)」と、今後の恋愛に期待を。さらに、撮影でドキドキしたシーンについて「お姫様だっこをされるシーンがあって、今まで経験がなかったので、本当にするのかな? って(笑)。そしたら、リハーサルからお姫様だっこをされてドキドキしました」と、頬を赤らめながら語っていた。

実際に通う中学校の紺のセーラー服に不満気な荒井。「(撮影は)可愛い制服が着られて嬉しい!普段は先輩との関わりもないのでドキドキします」と大ハシャギ

「小さい頃から戦隊ものに憧れて、いつかテレビに出てみたいと思っていました。見る側じゃなくて見せる側になりたかった」と、俳優を目指したきっかけを明かした渡部

渡部から撮影の合間にくだらない話をすると指摘された広瀬は、「わたし、"KY線"があるので、手相の話で盛り上がってます(笑)」と、明るいキャラで現場を和ませているそう

ドラマを通して伝えたいことは、「湊とタキの友情です。湊の気持ちを分かってやれない歯がゆさなど、友達同士の絆を見ていただけたら」と見どころを語る蕨野

一方、海優が恋する先輩・湊役で、現在、秋田県の高校に通っている渡部は、同作がドラマデビュー。「分らないことがたくさんありますが、自分なりにのびのびと演じていけたら」と意気込み、「僕自身は男子が多い高校なので、あまり女の子に免疫がないんですが、この役は女慣れしている真逆の役。演じるのが大変だったんですが、みんなで力を合わせて楽しく出来ています」と、堂々としたコメントでデビュー作とは思えない余裕を見せていた。

この日、行われたスタジオ収録では、湊の親友・タキ(蕨野)が、「もし遊びだったら下級生(海優)を泣かすな!」と、湊に忠告するシーンを撮影。余計なお世話だと憤る湊は、タキに「海優が気に入ってるならはっきりそう言えよ」と詰め寄る。そこに、海優が偶然出くわすという、青春ならではのシチュエーションで甘酸っぱいセリフが飛び交っていた

ドラマ『激恋』(毎週金曜 24:15~24:44 全8回)は、NHK総合にて2010年4月9日放送スタート。