耳も目もふさがれた若手芸人が、突如記者会見の場に晒され、戸惑い、そんな姿をTプロデューサーが見守る──。日本テレビは25日、実に「電波少年」的なやり方で、クロスメディア新企画『電波少年2010 人はツブヤキだけで生きていけるか? 有吉vsTプロデューサー ~日本縦断 四角系男子を探せ~』を発表した。

電波少年がTwitter連動で復活! 企画スタート前に意気込む面々

日本テレビ放送網とGyaOはこの日、新たなコミュニケーションツールとして注目を浴びる「Twitter」を利用したクロスメディア企画、電波少年2010をスタートさせた。90年代のテレビバラエティ界を席巻した番組「電波少年」シリーズのプロデューサーである土屋敏男氏と、同番組の大陸横断ヒッチハイク企画でブレイクし、現在再ブレイク中の有吉弘行氏が、若手芸人を使った日本縦断レースで勝負。その模様をTwitterやWebを通じて公開していくというものだ。

実際にレースに駆り出された若手芸人コンビは、「ライフライン(チームT)」と「ぐりんぴーす(チーム有吉)」の4人。ヘッドホンに目隠しという電波少年的猿ぐつわの状態で登場した2組は、企画もその行く末も知らない。ただ、「カローラ ルミオン」に乗り込み、Twitter経由で電波少年2010委員会や"ボス(土屋有吉)"から、「○○市のカローラ販売店前で写真を撮ってアップ」「ご当地グルメの写真を撮ってアップ」などの指示を受け、日本を縦断していくことになる。その達成に合わせてポイントが加算され、勝敗が決まるわけだが、罰ゲームを巡ってTプロデューサーは有吉に対して「(大陸横断ヒッチハイクの)復路をやってない」と指摘。有吉は自身が求めた「土下座」とはあまりに釣り合わない内容に言葉を失った。果たして……。

事務所の先輩である有吉を選んだぐりんぴーす

ボスに土屋氏を選んだライフライン

Twitterが命をつなぐ!?

なお、彼らは企画を知らされた当日、資金も携帯電話も没収され、支給されたiPhoneを手にあてもなく出発している。期間は2カ月間。"よく変わる"というルールブックには「ツイッターで衣食住をまかなう!」とあり、Twitterユーザーとのつながりが彼らの命運を握る模様。ぐりんぴーすも「ご飯ですか、、、どなたな、食べ物と飲み物をめぐんで下さい!! それがツイッターヒッチハイクなのです!!」(原文ママ)と早くもTwitterで窮状を訴えている

Tプロデューサーと有吉の因縁対決に巻き込まれた若手芸人2組。彼らの動向は企画サイト上で約10日に1回の間隔で動画として公開され、その間のリアルタイムな動向はTwitterで追うことができる。ハッシュタグは「#denpa2010」。

呆然と企画タイトルを見上げる

かつて土屋氏は、電波少年の大陸横断ヒッチハイク企画で"リアルタイム"な感覚を提供する工夫を続け、視聴者は旅の共有体験を得ていた。番組終了から10年近くが経過し、インターネットにはTwitterや生放送サービスなど人々をリアルタイムにつなげる環境が生まれている。「新しい電波少年ができるかなという気がしてきた」(土屋氏)。Twitterを利用することで、あの頃とは違う共有体験の場が生まれるだろうか。

バイト、引っ越し、それぞれの事情は考慮されないまま、出発。ちなみに企画サブタイトルの"四角系男子"とは、草食系とは一線を画す"まっすぐ"な男子だとか