古田新太、天海祐希らが18日、都内にて行われた劇団☆新感線の30周年記念興行『薔薇とサムライ ~GoemonRock OverDrive』の制作発表に参加した。

古田新太(左)と天海祐希。「まだ(古田を)"ふるチン"と呼べないですね。"ふるチン先輩"のお芝居をみて日々頑張りたいです」(天海)

同作は、2008年に東京・大阪で約10万人の動員を記録した、生バンドの演奏も入る「RX」(音モノ)シリーズ『五右衛門ロック』のパラレルストーリー。主人公が石川五右衛門というキャラクターであること以外、時代背景も物語の舞台設定も異なり、今回は17世紀のヨーロッパ、イベリア半島の小国を舞台に展開。演出のいのうえひでのり曰く、「生バンドを入れて、チャンバラやって歌って踊っての活劇だった『五右衛門ロック』は僕らもやっていて楽しかったし、お客さんも想像以上に盛り上がってくれた。30周年だしお祭りみたいな公演にしたい。ぱっとしない世の中だから劇場くらいは楽しくないとね」。

30周年記念と銘打つ同公演にて、前回より引き続き石川五右衛門を演じる古田は「いつもの公演と変わらぬ気持ちで頑張りたい」と淡々とコメント。一方、古田とともにW主演を務め、劇団☆新感線には『阿修羅城の瞳』(2003年)以来、2度目の参加となる天海は、「(劇団☆新感線は)ものすごく試される場所。プレッシャーを感じるけれど、楽しく頑張りたいです」と意気込みを語った。

「実は実家に天海さんのプロマイドがあります。私生活でもスキャンダルになるくらい、がっつりタッグを組みたい」と古田

また、脚本を手がけた中島かずきは「天海さんの女海賊や男装の麗人など、僕が見たいものをいかに舞台に登場させるかにこだわって話をつくった」。天海も「今回はコスプレもあります! よろしくお願いします」と笑わせ、自身の女海賊姿について「ジョニー・デップだな、と(笑)。……ファンの方、すみません!」と平謝りで場を和ませた。

さらに同公演には、いのうえに「ミュージカル界でも"異物感"のある人たち」と称された、浦井健治、神田沙也加らがゲスト出演。「僕らなりのインチキロックミュージカルを創造したい」という『薔薇とサムライ』は赤坂ACTシアター(東京・赤坂)にて3月18日に幕を開ける(3月16日はプレビュー公演)。詳細はこちら

『薔薇とサムライ』ポスター。姫にも扮する天海は「普段からドレスは着慣れているので。……ウソです(笑)」