――ToDoの優先順位の決め方はありますか?

書き出したToDoは、一度精査するのはいいことだと思いますが、結局は全てやらないといけないことなので、重要度を考えて細かく仕分けすることはあえてしません。それよりも、もれなく書き出すことのほうが大事です。僕はまず、1枚の大きめの付せんにすべてのToDo書き出し、終わったものから消していきます。それを毎朝の日課にすればタスクがリニューアルされて、やるべきことがいつもクリアな状態になります。

――ToDoリストにおいては、アナログ的な手法が使い勝手が良さそうですね

多くのToDoは突発的に発生するものですからね。電話で急に「あれやって」と言われたときにすぐ書けるのは、アナログのメモなので、常に付せんに書くようにしています。これに関してはストックしたり検索したりする必要はないので、デジタルにはこだわっていません。

――ほかに、おすすめのToDoリスト作成法があれば教えていただけますでしょうか

「百式」管理人の田口元さんが提唱しているバブルマップという手法はおもしろいと思います。

これはToDoを文章で書くのではなく、丸い吹き出しの形で描く方法です。ToDoの重要度や自分の気持ちなどに応じて吹き出しの大きさを変え、ToDoが終わったらその吹き出しを塗りつぶしていきます。部分的に吹き出しを塗りつぶすことで、ToDoの進行度を視覚的に理解でき、達成感が感じられるという効果もあります。

――吹き出しの大きさに自分の気持ちを反映させているのがユニークですね

田口さんは自分の関心度の高いものは吹き出しで描き、それ以外のToDoは下に線引きをして短い文章で書くそうです。この方法だと優先順位も一目でわかるのでアナログメモ派の人はとても参考になるのではないでしょうか。

――読者のなかには、ToDoをどうしてもデジタルで管理したいという方もいると思います(笑)オススメのツールがあれば教えてください

ToDoをパソコンで管理したいときはRemember The Milkというアプリケーションがあります。

これはオンライン上にToDoを記録していくもので、デッドラインがあったり繰り返したりする必要があるToDoを含めて管理できます。ToDoのなかには、複数の人に関係するものもありますが、このソフトはGoogleカレンダー同様、第三者との共有機能があるのでとても便利です。

これもiPhone用アプリがありますし、ツイッターやGmailとも連携しているので、うまく活用して「常に自分の目につく(すぐにメモできる)」ようにしておくと良いでしょう。

iPhone用アプリ『Remember The Milk』スクリーンショット