全品305円の"卵かけごはん居酒屋"、朝食スポットとしても外朝族に人気

夜は均一居酒屋に。なんとプレミアムモルツが305円!

ランチタイムには、卵かけごはんに焼き魚などを組み合わせた日替わりランチを525円から提供。17時以降の時間帯は、サラリーマンや学生から絶大な支持を集める"均一価格居酒屋"の要素も取り入れ、アルコール類、つまみ類が全品なんと305円。もちろん「卵かけご飯」(305円)もあるので、締めの食事として注文する人も多いのだとか。つまみは「出し巻きたまご」や「きんぴら」、「焼き魚」など、野菜や魚を中心に懐かしい和食をベースにした30品ほど。そして、うれしいことにプレミアムモルツも305円。いま話題沸騰中のハイボールも用意し、さらにはワインや日本酒など約30種類が揃う。平均客単価は、朝350円、昼530円、夜は飲む人が多く2,000円ほどとなっている。

ランチ時には、卵かけごはんに焼魚をセットした525円のメニューや、豚の角煮などをセットにした735円といった日替わりランチも用意


315円均一のつまみ類は、「ピリ辛こんにゃく」、「まぐろの山かけ」など和のものを中心に30種類ほど揃う。アルコール類も315円均一

同店を経営するのはフードネクサスで、代表取締役の朝山良夫さんは、昨年食品スーパーマーケットの経営を手がける会社を退職後、独立。「元気な高齢者の方々の姿を見て、現在の日本の食について改めて疑問を感じた」ことから、日本人の体に合った伝統的な食を見直していったという。

その結果、パン食や肉類を中心とした現代日本の食を「北緯50度の欧米の食生活」と呼び、それに対する旧来の日本型の食生活である、ごはんと味噌汁を基本とした「北緯35度の食」を普及させようと、同店を開発したのだ。卵かけごはんなら、忙しい日々を送る人々もサッと食べることができる。ブームとなった卵かけごはんではあるが、安易に流行の要因を取り入れたのではなく、このような背景があったのだ。

今回紹介した日比谷店は1号店のモデルケースで、今後は駅近の場所に出店を進める予定。"和食のファストフード店"として展開していきたいのだとか。そのためにはスピード提供も重視しており、時間のない朝はもちろん、仕事帰りに軽く一杯と気軽に立ち寄れるスタイルとなっている。