巨大な歯型を持ってのフォトセッション。本作に登場するガーナッシュの"歯"をイメージしたものだが、「歯に衣着せぬ」発言を連発した野村にも違和感なくマッチしていた

サム・ライミ監督の最新作『スペル』の公開記念トークショーが、2日、東京・六本木で開催され、ゲストに野村沙知代と大沢あかねが招かれた。

本作のストーリーにちなみ、「怪婆(?)vs美女」として招待された2人は、今回が初対面。野村は大沢の印象を、「おじいさん(野球評論家の大沢啓二氏)にも似ず(笑)、意外に礼儀正しい子」と評価。続けて夫である野村克也・前楽天監督から、「(大沢親分の)孫に会うなら、『いつもテレビで喝ばっかり言うな!』と言ってくれ」と、冗談交じりに頼まれたことを明かされ、大沢も「おじいちゃんに言っておきます……」と萎縮していた。

本作を見ての感想を聞かれた野村は、クリスティンとガーナッシュが対峙するシーンについて「(ガーナッシュの)あの勢いは私にも似てるかも(笑)」と発言。その一方で、「映画の背景として、とにかく何事にもビジネスライクというのがあって。夫にしても、『1年契約です』と言われて、そのまま(楽天との契約が)終わってしまうような時代になってきたんですよ」と、野村前監督の監督解任劇にも言及した。ストーリーにちなみ「呪いをかけたい人は?」と質問された時も、「いっぱいいるわよ!(笑) でも『人を呪わば穴二つ』という昔からのことわざもあるくらいだから、誰かを恨んだりしないことね。きれいさっぱり忘れちゃえばいいのよ」と持論を展開した後で、「楽天(の漢字)を反対にしたら何て読むか、分かりますか?」と、夫の古巣球団の"転落"を予言するかのような発言に、観客や報道陣からも笑いが。

大沢は最近の理不尽な出来事を聞かれ、「有吉弘行さんに『ブス界一の美女』と命名されました。本格的に訴えたいと思います(笑)」

野村は「ご存知のように、うちもこの間、理不尽なことがありました。でもうちの家族はみんなB型。一晩寝たら忘れられるんです」

野村の毒舌は大沢にも向けられ、「私はBIG BANGの大ファンで、旦那さん(劇団ひとり)は韓国の女性アイドルグループに夢中なんですよ。夫婦揃って韓国のアイドルにハマってます」と話す大沢に、いきなり野村が「あなたのお母さんは離婚してるでしょ? だからあなたも離婚するかもね」と言い放つ一幕も。苦笑いの大沢を横目に、「でもいいのよ。人に迷惑さえかけなければ。生きるってことは二度とないのよ。私も、もっと若かったらもう一度……って思っているんだから(笑)」。最後まで"口撃"の手を緩めないサッチーに、大沢も圧倒されっぱなしだった。

映画『スペル』は、11月6日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー。

『スパイダーマン』シリーズで知られるサム・ライミ監督の最新作。銀行で働くクリスティン(アリソン・ローマン)は、仕事ができることをアピールしたい一心で、老婆・ガーナッシュ(ローナ・レイヴァー)のローン延長の申し出を断る。すると老婆の態度は豹変、世にも恐ろしい呪いをクリスティーナにかける

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