万年筆が最も似合う著名人に贈られる「万年筆 ベストコーディネイト賞2009」の表彰式が8日、都内で行われ、受賞した香椎由宇、役所広司らが出席した。

直筆メッセージを朗読する香椎由宇

全国の販売店員による投票で選出する「販売員選出部門」で受賞した香椎は「万年筆は、20歳の誕生日の時に母からもらったことがありますが、実はまだフタを開けていないんです。なので、自分が使っているところを見られたこともないのに選ばれて理解できなかったんですけど(笑)、理由を知って納得ですし、うれしい。これからは使っていきたいです」と喜びを語った。式では「ありがとう」をテーマにしたメッセージを朗読。「いつもおもってたんだよ アリガトウって でも、なかなか言えないから ここで…。ありがと」と照れながら読み上げた。夫・オダギリジョーへの思いともとれるメッセージだが「誰かへというわけではないんです。賞をいただいて、皆様に支えられていると改めて実感したんで、誰に対しても『ありがとう』と言えるようになりたくて」とやんわり否定した。

また、一般人による投票で選出される「一般選出部門」で受賞した役所は万年筆が好きらしく、「万年筆をいただけると聞いて喜んで来ました(笑)」と頬を緩ませ、「一生付き合っていけるものですよね。心に余裕がある時に使っています」と話していた。

ほか、「前年度受賞者選出部門」では、エッセイスト・画家の玉村豊男、スポーツライターの玉木正之、指揮者の金聖響、女子マラソン五輪メダリストの有森裕子がそれぞれ受賞した。

左から、玉村豊男、玉木正之、香椎由宇、役所広司、有森裕子