大人っぽいドレスで登場した上戸彩と役所広司

10月10日に封切られる映画『ATOM』のワールド・プレミアが5日、東京・新宿で行われ、上戸彩と役所広司の声優陣、デビット・バワーズ監督、プロデューサーのマリアン・ガーガーら制作スタッフが出席した。

不朽の名作『鉄腕アトム』の初の本格的映画『ATOM』が、手塚治虫生誕80周年の最後を締め括るべくいよいよ10月10日から劇場公開をスタートさせる。この日は制作したイマジスタジオとデビッド・バワーズ監督の強い希望により、手塚治虫に対する尊敬の気持ちから、『鉄腕アトム』の生まれた日本で世界60カ国に先駆けてワールドプレミアを開催。上戸彩と役所広司の声優陣、デビット・バワーズ監督、マリアン・ガーガープロデューサー、製作総指揮のフランシス・カオの製作スタッフ、そして香港版のアトム役を担当したイアン・グオとテンマ役のアーロン・クォックも会場に駆けつけ、レッドカーペットを歩いて訪れたファンを沸かせた。

レッドカーペットを歩いた後には舞台挨拶が行われ、アトム役の上戸は「切なくて悲しく、でもハッピーエンドで素敵な映画。アトムのファンの方を悲しませないよう一生懸命やりました」とやり切った様子。また共演した役所については「実際には一緒に声を録ったわけではありませんが、今日ご一緒して隣でテンマ博士がしゃべってるって感じ(笑)。役所さんの渋い声のおかげで、アトムの声も入れやすかったです」と語った。一方の役所は「残念ながら上戸さんとはご一緒できず、一人寂しく録音していました(笑)。本当に(上戸は)違和感なく、アトムの声って気がして素晴らしかったですよ」とべた褒めしていた。

「役所さんの落ち着いた声のトーンのおかげで、アトムとテンマ博士の親子関係を出せた気がして凄く楽しかったです」と上戸

「僕はアトムで育っていますから、手塚治虫さんの作品に参加できたことは光栄。風呂に入っている時は、いつもアトムのヘアスタイル状態ですよ(笑)」と役所

監督のデビッド・バワーズは「ワールド・プレミアをアトムの生まれた日本で行えることは非常に嬉しいですね。日本の皆様にこの作品をお見せできることを興奮しています」

「ロサンゼルスと香港の400名以上のアーティストが参加してこの作品を作ることができました。本当に今はその達成感に満ち溢れています」と語った製作のマリアン・ガーガー

製作総指揮を担当したフランシス・カオは「10年以上前からアトムを映画化することが私の夢でした。今、日本でこのステージ上に立ち、夢が叶って感銘の気持ちで一杯です」

「何度かこの作品を見て、見る度に涙が出そうになりました。大変良く出来ているのと同時に、手塚治虫の精神、その心をちゃんと感じ取れる作品になっていますよ」と監修・宣伝プロデューサーを務めた手塚眞

二足歩行ロボットのASIMOもお祝いに駆けつけ「彩ちゃんこんにちは~」。そんなASIMOに上戸は「すご~い!どういうことどういうこと(笑)」と終始ASIMOにびっくりの様子

左から手塚眞、役所広司、アトム、上戸彩、デビッド・バワーズ監督、マリアン・ガーガー、フランシス・カオ