「故・沖村ひなた」の葬儀に集まった20名の男女。それぞれが語る“ひなた”の姿は、まるで別人だった――。堤幸彦氏が監督・原案を務めるオリジナル映画『hinata』が、6月12日より全国で順次公開される。このたび、本予告映像が公開されたほか、挿入歌には大滝詠一の「ナイアガラ・ムーンがまた輝けば」が採用されることも発表された。
20名の“証言”が食い違う異色のミステリー
本作は、キャスティング会社・コセイの映画製作部「KOSEI STUDIO」が主催した座談会をきっかけに始動したプロジェクト。参加した若手俳優たちとの交流に心を動かされた堤監督が、「この参加者たちと共に映画を作りたい」と決意したことから制作がスタートした。脚本は、守口悠介氏によるオリジナル。舞台となるのは、“故・沖村ひなた”の葬儀会場だ。
司会者から「故人の意向により、20名全員が弔辞を読み上げること」が告げられ、参列者たちは戸惑いながらも、それぞれの“ひなた”との記憶を語り始める。しかし、読み上げられる弔辞の内容は次第に食い違い始め、故人の人物像はおろか、男性なのか女性なのかさえ一致しない異様な状況に。友人、ファン、アイドルグループの同期――立場によってまるで別人のように変化する「沖村ひなた」の存在が、会場を混乱へと導いていく。
「まだ燃すな」――不穏すぎる予告映像が解禁
公開された本予告映像は、葬儀開始を告げるアナウンスとともに幕を開ける。遺影がない不自然な祭壇を前に、参列者たちは弔辞を読み上げながら、故人との思い出を語っていく。
しかし、“沖村ひなた”の人物像が弔辞ごとに変化していく異常事態に、参列者たちは次第に動揺。そんな中、司会者が静かに放った「全員の弔辞が終わるまで、まだ燃すな。とのことですので」という一言が、不穏な空気を決定づける。
弔辞が読み上げられるたびに深まる“死”の謎。そして、参列者たち自身の隠された素顔。閉ざされた葬儀場で展開される予測不能な心理劇が、強烈なインパクトを残す映像となっている。
堤幸彦監督が熱望 大滝詠一の名曲が作品を彩る
さらに、本作の挿入歌として、大滝詠一の「ナイアガラ・ムーンがまた輝けば」が採用されることも明らかになった。
音楽にこだわることでも知られる堤監督が熱望した楽曲であり、“まだ何者でもない”20名の若手俳優たちによる挑戦的な企画に、時代を超えて愛される名曲が重なる。
何者かになろうともがく若者たちのむき出しの感情と、色あせることのないメロディ。その交差が、本作における大きな見どころの一つになる。
【編集部MEMO】
映画『hinata』は、堤幸彦氏が監督・原案を担当する完全オリジナル作品。若手俳優20名による群像劇であり、“故・沖村ひなた”をめぐる20通りの弔辞から、故人の正体が浮かび上がっていく異色ミステリーとなっている。作品には、「まだ見ぬ才能(=何者にもなれていない俳優)を、映画界を牽引する“何者か”へと羽ばたかせる」という若手育成プロジェクトとしての側面もあり、新たな才能発掘の場としても注目を集めている。
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