一部のFX会社には、手持ちの買いポジションを外貨のまま引き出すことができる、「外貨受け渡し(デリバリー)サービス」を実施しているところがあります。このサービスをうまく活用すれば、銀行などで円を外貨に替えるよりも、格段に有利に外貨をゲットすることが可能。海外旅行や海外留学で外貨が必要な人には、耳よりなサービスです。

それではまず、銀行の為替手数料の仕組みをおさらいしてみましょう。銀行では毎日、午前10時頃のレートを基準に「仲値(TTM)」を決定しますが、銀行が顧客に外貨を売る場合、この「仲値(TTM)」に手数料を上乗せした「売値(TTS)」で外貨を売っています。現在、大手都市銀行で円を米ドルに替える場合の為替手数料は、1米ドルあたり1円程度。「仲値(TTM)」が1米ドル=100円の場合、「売値(TTS)は101円となり、1万米ドルを購入した場合、1万円の為替手数料がかかることになります。

この為替手数料を大幅に抑えられるのが、FX会社の外貨受け渡しサービス。たとえば『外為どっとコム』では、1米ドルあたりの為替手数料がたったの3銭。1米ドル=100円で、1万米ドルの外貨の受け渡しをする場合、その為替手数料は300円で済むことになります。

このように為替手数料では圧倒的に有利なFX会社での外貨受け渡しですが、注意が必要なのはFX会社の外貨預金口座から自分の外貨預金口座あてに外貨を入金してもらう際にかかる、外貨振込手数料。『外為どっとコム』の場合は三井住友銀行からの振込みとなるため、三井住友銀行以外の銀行への振込みの場合、1件につき6,000円の振込手数料がかかります(うち2,500円はリフティングチャージ)。

ただし、同じ三井住友銀行への入金の場合はこの振込手数料が1,500円に。また現在『外為どっとコム』では「現受・外貨送金手数料無料キャンペーン」を実施しており、三井住友銀行の外貨預金口座に出金する場合、この1,500円の手数料が無料となっているため、かなりお得といえそうです。(1通貨あたり1万通貨単位以上のみ対象)

このほか外貨受け渡しサービスを実施しているのは、『マネーパートナーズ』、『マネックスFX』、『NTTスマートトレード』など。為替手数料、外貨振込手数料などの設定・条件は会社によって異なりますので、詳細をよく確認したうえで、使い勝手の良い会社を探してくださいね。

なお、外為どっとコムではキャンペーンを2009年8月29日~10月31日(土)午後5時40分で実施。ネクスト総合口座の開設と初回入金が30万円以上で5千円のキャッシュバック。さらに1回1万通貨以上の取引ごとに1000円キャッシュバック(キャンペーン対象は1万通貨以上)