知らなくたって当たり前!? …でも知れば知るほど深~いトリビア

1.ウルヴァリン=ヒュー・ジャックマンではなかったかもしれない?

映画のウルヴァリンは世界中で人気キャラとなり、現在ではすっかり「ウルヴァリン=ヒュー・ジャックマン」というイメージが定着したが、実は当初、ウルヴァリンはヒューではなく別の俳優が演じる予定になっていた。

ウルヴァリン役に決まっていたのは『デスパレートな妻たち』などで知られるダグレイ・スコット。だが彼は当時『ミッション・インポッシブル2』の撮影に入っており、スケジュールの都合で降板。緊急オーディションが開かれ、アメリカではほぼ無名だったヒューが大抜擢されたのだ。これも運命?

2."ウルヴァリン=ヒュー・ジャックマン"になるまでの道のりは険しかった

だがヒューがウルヴァリンになりきるのも最初は簡単ではなかった。まず、原作のウルヴァリンは約160cmという小柄な身長だが、ヒューは189cmもある長身で、他のキャストの誰よりも背が高かった。原作イメージを壊さないよう『X-メン』では彼が低く映るようにカメラ位置が工夫されたり、他のキャストが靴底を厚くしたりしている。

また、穏やかな性格のヒューは、最初はウルヴァリンのダークな怒りの感情を表現するのを難しく感じていたが、ある時から簡単にウルヴァリン・モードになれるようになったという。その秘訣は、早朝に浴びる冷水シャワー。「冷たいじゃねえかチクショー!」という気持ちを撮影中に呼び覚ますのだとか。

ちなみに「冷たいじゃねえかチクショー!」と言っている場面ではない

3.続編の舞台は日本!

『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』はアメリカでは5月に公開された。世界で大ヒットを記録し、すでに続編の制作が決定している。そしてこの続編では、何と日本が舞台になるという。

「シン・シティ」のフランク・ミラーが手がけた原作コミックでは、ウルヴァリンは大の日本通。禅や武道を学び、ヤクザやニンジャと対決する。もちろん日本語もペラペラで、日本人女性と婚約したこともあった。

実は本作のラストでは、ウルヴァリンが日本にすでに渡っている場面があるのだ(残念ながらこの場面は公開版には入っていない)。また、ヒュー・ジャックマン自身も寿司好きな大の日本びいきとして知られているのだ。

4.マンガにアニメ、フィギュアまで! マーベルが日本進出!

「X-MEN」はアメリカの最大手出版社のひとつである「マーベルコミックス」のキャラクターだ。スパイダーマンやアイアンマンなど、今ではスクリーンでおなじみの多くの有名キャラクターを生み出してきた。

そのマーベルが最近、日本にこれまでにない形で進出している。スパイダーマンなど多くのキャラの生みの親として知られる巨匠スタン・リーは、本年3月よりジャンプSQで「シャーマンキング」などで知られるマンガ家・武井宏之とタッグを組み、日米合作マンガ「機巧童子ULTIMO」を連載中だ。

また、本年度は日本のアニメスタジオ、マッドハウスとタッグを組んだマーベルキャラの新作アニメ2本の制作も発表された。制作されるのは「ウルヴァリン」と「アイアンマン」。ジャパニメーションの感性で作られた全く新しい作品で、2010年に放映される予定だ。

同様に立体物の展開もある。有名フィギュアメーカー、コトブキヤでは、日本発の企画として「MARVEL美少女」を本年度より販売している。日本人イラストレーターとデザイナーの感性による美しいマーベルキャラのフィギュアは世界中で話題をさらっているようだ。

他にもさまざまな企画が進行中だという。このように、ウルヴァリンに負けじと、日米の才能を合わせた新しいコラボレーションがマーベルで続々と始まっているのだ。

新キャラクターの「デッドプール」。彼を主演にしたスピンオフの企画もあるという

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