女性のダイエットが永遠のテーマのように、男性の悩みの1つとされるのが「薄毛」。まだまだ解明されていない部分が多い薄毛・脱毛のしくみだが、秋にかけて気をつけたい対策を、毎月3,800名もの来院者が訪れるという頭髪治療専門病院「城西クリニック」の院長・小林一広氏に話を伺った。

【プロフィール】
小林一広氏
城西クリニック院長
1991年 北里大学医学部卒業、同年北里大学病院 精神神経科勤務、1993年 埼玉県立精神保健総合センター医員、1995年 北里大学東病院 精神神経科 病棟医、1997年 北里大学 医学部精神神経科研究員 1999年 医療法人社団 城西クリニック開設、現在に至る。

--男性の薄毛について、種類というのはあるんでしょうか?

小林一広氏(以下、小林氏)「大きくは、前から後退していく"M字型"と頭の頭頂部から後退していく"O字型"の2つがあります。それに加え、O字型とM字型が同時に進行する方がいたりと、種類はさまざまです。印象としてはM字型が欧米の人に多く、O字型が東洋人や日本人に多いと思われます」

M字型イメージ

O字型イメージ

--そもそも薄毛の原因は何なのでしょうか?

小林氏「薄毛の原因に関して、医学的根拠が全て解明されたわけではありませんが、遺伝負因は強いと考えられています。ただ、正確に○%の出現率といったような明確に数値として表現できるものではありません。ストレスが髪に影響を与えるかどうか、というのも同様にはっきりとは言えないのですが、ストレスがホルモンバランスや自律神経などに影響を与える可能性はあり、その影響が髪に及ぶことも全く否定はできません。それ以外の身体的要因は、甲状腺機能の低下、感染症(梅毒)、膠原病、薬の副作用がありフケやかゆみなどを症状とする脂漏性皮膚炎といった頭皮トラブルが考えられます」

「男性型脱毛症は、テストステロン(男性ホルモン)がジビドロテストステロン(DHT)に変換されて、それらが毛母細胞の働きを抑制してしまい、毛髪が長く、太い毛に成長する前に脱毛してしまうという症状です。それには、テストステロンをDHTへ変換させる変換酵素『5α-リダクターゼ』の活性を抑える薬を処方し、そのDHTの産生を抑えることができます」

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