日本赤十字社の赤十字広報特使を務める女優・藤原紀香が23日、母校である兵庫県の神戸親和女子大で開催された『赤十字×学生ボランティアミーティング』に出席した。

母校・神戸親和女子大で『赤十字×学生ボランティアミーティング』に出席した藤原紀香

この日のミーティングには、各地でボランティア活動に取り組むおよそ400名の学生が出席した。会場となった母校の講堂に、学生たちの大きな歓声と拍手に迎えられて登場した藤原は「母校に帰ってきました! うれしい!」と感無量の様子。「この講堂で卒業証書をもらったんですよ。さっき学食にも行ってきましたけど、全然変わってなかった!」と満面の笑顔で語りかけ、会場の後輩たちを喜ばせた。

前半に行われたトークショーでは、藤原がボランティアに関心を持つきっかけになったという阪神・淡路大震災での被災体験を明かしたほか、今年3月に赤十字の活動を視察するために訪れた、アフリカ・ケニアでの経験などを語った。干ばつなどの自然災害や感染症の蔓延に苦しむケニアで、衛生状態の改善などに尽力する赤十字の取り組みを目の当たりにしたという藤原は「海外で活動する赤十字のみなさんが、文化の壁を越えて懸命に努力されているのがわかった」と感想を。

さらに、2001年の"9.11米同時多発テロ"の直後に訪れたアフガニスタン、カンボジアでの体験を踏まえ、「地雷で足を失った子どもを前に、なにもできない自分は無力だと感じて辛かったこともある。でも、こうして現地の状況を伝えることが私の使命。それぞれの立場でボランティア活動はできる。みなさんも自分のできることから活動を始めて、それを続けていくことが大事だと思います」とメッセージを送っていた。

「ボランティアから生まれる人の繋がりは素晴らしい」と藤原

藤原は会場の学生たちを引き込む熱いトークを

後半のボランティアミーティングでは、後輩の親和女子大の現役生を含む学生ボランティアらとトークを行った。当初は緊張気味だった学生たちだが、藤原の「自分の思うことは堂々と話した方がいいよ」というアドバイスに励まされ、積極的に活動報告を。その話に藤原は熱心に耳を傾け、ボランティアにかける熱い思いを語り合っていた。