マツダは、9月15日から27日に開催される第63回フランクフルトモーターショーに、「Mazda CX-7」マイナーチェンジモデル(欧州仕様)を出品する。新たにラインアップに追加したMZR-CD 2.2Lディーゼルエンジン車は、「SCRシステム」を搭載することで窒素酸化物の排出量を大幅に低減し、欧州のエミッション規制「Euro5」に適合する環境性能を実現している。CX-7ディーゼルエンジン車は、10月に欧州、11月にオーストラリアでの販売開始を予定している。

「Mazda CX-7」 MZR-CD 2.2Lディーゼルエンジン搭載車(欧州仕様)

SCRシステムは、尿素水「AdBlue」を触媒の手前の排気管内に噴射し、排出ガスと化学反応させることで、排出ガス中の窒素酸化物を約40%も無害な窒素に変える排出ガス浄化処理システム。これまでは、システムが大きいためトラックなど大型車に搭載例があるだけだったが、同社は荷室下部に設けたAdBlueの貯蔵タンクをはじめシステム全体の小型・軽量化を実現し、日本車メーカーとして初めて乗用車への搭載を可能にした。CX-7ディーゼルエンジン車は、ガソリンエンジン車と同じ荷室容量455L(VDA方式)を確保している。また、マツダのSCRシステムはAdBlueの消費量の低減を図り、通常走行の場合2万km以上無補給で走行できる。

なお、先日公開されたMazda MX-5 Superlight Versionもフランクフルトモーターショーに出展(世界初公開)する。