次に、マットを使って体を隅々までストレッチさせる「静」のパート。ヨガの要素は入っているが、ポーズ名や目指すべき完成型はなく、「自分の体が気持ちいいと思えることが大切」と強調するユーコ氏。
横になって全身をリラックスさせ、最後に、ユーコ氏やインストラクターの手で、ゆがんだ脚の位置を正したり、首周りの凝りをほぐすアジャストメントが行われる。さらに、ストレッチを加えることで、リラックスした体を少しずつ目覚めさせ、エネルギーをリチャージする。アウェークニングのレッスンは基本90分。ハードな動きもしなやかな動きもあり、エアロビクスなどのエクササイズのような達成感も味わえ、まさに"新感覚"だ。
全身の細胞を覚醒させると、「とにかく、気持ちのいいカラダになります」とユーコ氏。「たとえば、ダンスはつま先や髪の毛の先まで神経を使う全身運動ですが、それでもダンスだけでは筋肉の使い方が偏ってしまいます。体には瞬間的な速い動きに対応する筋肉と、ゆっくりな動きに対応する筋肉があり、その両方を鍛えていないと完全とはいえないのです」。
ユーコ氏は自身が、長年ダンスや武道、エクササイズをする中で、レッスンの前後に足りない動きをつけ加えていたという。「無理な動きでケガをしてしまうことも多く、手術をするかダンスを辞めるかの選択を迫られたとき、私の体を変えたのがアウェークニング。精神的にも、あきらめたくなったり、落ち込んだりしたこともありましたが、全身の筋肉をくまなく使って、眠っていた細胞をすべて目覚めさせると、体の気持ちよさが精神にもはっきりと影響します。思考がクリアになり、集中力も高まってくるんです」。
「アウェークニングを『脚があがらない』『体が硬い』とあきらめてしまわないで、そういう人こそ、できる範囲で始めてほしいですね」とユーコ氏。月に1度、1時間のエクササイズをするよりも、「毎日数分でも続けることが効果的」だとユーコ氏は力説する。オフィスや自宅のちょっとした空き時間に、実践してみてはいかがだろうか。
【番外編】メタボ対策に効く! 男性読者におすすめのエクササイズ
最後に、「マイコミジャーナル」読者向けに、おすすめのエクササイズを伝授していただいた。肩こりや首の疲れに効果的なエクササイズとメタボ腹を鍛えるエクササイズを紹介。「1日数分」を合言葉に、ぜひトライしてみよう!