下町の上海焼そばをめし上がれ。

上海といえば、上海焼そばを思い起こす人も多いだろう。北京ダックをいただいた「全聚徳」でも上海焼そばを食べたが、上品でマイルドな味であった。それもいいのだが、もっと、地元の濃い味が食べたい! そこで別の日、庶民的な地域虹口(ホンキュウ)に行ってみた。

「全聚徳」で食べた上海焼そば。高級な味。麺は太く、均一の太さだ

虹口にある四川北路(旧北四川路)近くに甜愛路(旧スコット路)があり、そのあたりの路地で実は10年ほど前に焼そばを食べたのだが、なかなかイケる味だった。このときはたしか醤油味。この四川北路付近は、第二次世界大戦前は日本人が多く住んでいた場所である。四川北路付近の路地を歩くと、当時の赤いレンガの住宅が残っている。が、どこを探しても、10年前に立ち寄った店が見当たらない。う~ん、残念。

提藍橋の路地を入ったところにある「老店拉面館」。焼そばは親しみやすい庶民的な味。ちなみに普通の焼そばは5元(75円)だ

そこで、同じ虹口地域の南部、提籃橋付近の路地を入って料理店を探す。すると、昔ながらの建物の店の前でシャッ! シャッ!!と焼そばを炒めている光景が。そこで店の中に入り、牛肉の焼そばを注文。8元(約120円)だった。10元(約150円)の生ぬるいチンタオ瓶ビールをチビチビやっていると、上半身裸の男性客が入ってくる。店員のお姉さんは、私に対して普通話(中国語の標準語)で話し、他のお客に対しては上海語で話しているのも庶民的な雰囲気で心地よい。

気になる焼そばの味はというと、ほのかにカレー味。麺は手打ちのせいか太さが揃っていないが、コシがあっておいしい。付いてきたスープもカレー味。

カレー味の上海焼そば。肉も野菜もたっぷりで、たった120円!

山東省、内側にビニールを敷いた丼で麺を食べる

値段は高いし、お世辞にもおいしいとは言えないが、夏の気だるい雰囲気が味わえたのは、いい経験だ

さて、別の記事で、上海から山東省に寝台車で行ったことを書いた。ここからは、この間の旅行で食べたものも紹介していこう。まずは、食堂車での食事。中国の寝台車には、一般的に食堂車が付いている。最初に、メニューを見て料理を頼むのだが、値段は高い。そして、この列車の寝台車は、特に高くてビックリ。写真に撮ったメニューブックを見てほしいが、ちょっとしたお弁当が40元(600円)近くもする。ハルビンから満州里までの食堂車と比較すると約2倍だ。とはいえ、腹は空くのでビールと滑炒鶏丁飯を注文。お世辞にもおいしいとは言えないが、食堂社内にはなんともいえない気だるい空気が流れていて、この雰囲気を味わいたい方はぜひ食堂車を利用してみてほしい。

メニューブックを開いてビックリ! 高いじゃありませんか。きれいなレストランでも、25元(約375円)出せば、焼そばが食べられるというのに

山東省エン州駅から40分ほど行った大東章近郊では、屋台で朝食を。この屋台は盛況で、バイクに乗った兄ちゃん、姉ちゃんがやってきて、サッと食事をしてまたバイクで出て行く。ここでは、肉入り麺を注文。おおよそ100円。刀削麺のような麺が旨い! しかしよく見ると、丼はビニールで覆われている。なんだこりゃ! 洗う手間を省くためなのだろうか……。

山東省エン州駅から40分ほど行ったところの屋台で朝食をとる

刀削麺のような麺が旨い。でも、丼がビニール袋に包まれているのには驚いた。湯を入れてもビニールはとけたりしないのだろうか……

昼は、鮑店の近くの料理店に入る。最初に、落花生と枝豆のお通しが出てくる。キャベツと肉のスープ、肉としし唐辛子の炒め物、水餃子を頼んだ。キャベツと肉のスープは、肉がかたくてかたくて……。肉としし唐辛子の炒め物は、唐辛子が効いててなかなかいい味だった。ただし、ししとうはものすごく辛くて、口から火が出るかと思うほど。現地のドライバー兼ガイドが笑って、「お茶におかずを入れて、唐辛子を落としてから肉を食べると辛くなくなるよ」と教えてくれた。餃子はさすが本場、おいしくて一気に平らげた。

キャベツと肉のスープ。食べ掛けを撮ってしまいました。スミマセン

肉としし唐辛子の炒め物。しし唐辛子がこんなに辛いものとは知りませんでした

もちもちした餃子。餃子はどこでもおいしいね。写真奥はお通しの落花生と枝豆

最後にカップヌードルでしめる

ところで、中国で夜汽車に乗ると、カップ麺を抱えている乗客の姿をよく見かける。列車内では湯のサービスがあるから、車内で食べられるのだ。カップの中には折りたたみ式のフォークが入っている。写真は麻婆ラーメン。コンビニで15元だから、約225円。意外に高いが、量は日本のものより多い。やっぱり海外旅行の醍醐味の一つは食事である。ますます、皮下脂肪がついた上杉だった。

カップヌードル。これは麻婆ラーメンだが、牛肉入りラーメンも人気が高い。ふたを開けると、折りたたみ式のフォークが