冷凍保存のテクニック

【1.】買ってきたらすぐに冷凍

買ってきた食材をとりあえず冷蔵庫にしまい、古くなりかけてからあわてて冷凍庫へ……これでは鮮度もおいしさも逃げてしまいます。買い物からかえったら、すぐ使うものだけを残してあとは冷凍してしまいましょう。

【2.】なるべく小分けにする

一度に使う分量に小分けしておくと使いやすいし便利です。解凍の際も時間が短くて済みます。

【3.】食材にあった方法で冷凍

基本的にはなんでも冷凍保存できますが、そのまま生で、ゆでる、みじんぎり、半調理するなど、その食材にあった方法で冷凍することが重要です。

例えば……

■そのまま冷凍するもの
  1. ひき肉(小分けにする)
  2. ベーコン(丸める)、ハム(1枚ずつ)
  3. ニラ(使いやすい長さに切る)
  4. 万能ねぎ(小口切りにしたあと、ふたをせずに冷凍庫へ。二時間ほど水分をとばしたあと、ふたをしてふるとパラパラの状態に)
  5. エリンギ、しめじ、しいたけなどきのこ類
  6. パセリ(みじん切り)
  7. 三つ葉
  8. ちくわ
  9. ミックスチーズ
  10. ジャム
  11. バター
  12. あさり、しじみなど貝類

写真上からニラ、万能ねぎ、ミックスチーズ

■ゆでてから冷凍するもの
  1. ブロッコリー
  2. ほうれんそう、小松菜などの葉物野菜
  3. とうもろこし(ゆでた後バラす)
■下ごしらえしてから冷凍するもの
  1. 塩もみきゅうり(切って塩でもむ)
  2. 油揚げ(油抜きして切る)
  3. とり肉(塩こしょう、カレー粉などで下味をつける)
■調理済みのもの
  1. からあげ
  2. グラタン(オーブンで焼く前の状態。シリコンカップに小分けする)
  3. ハンバーグ(焼いてから)
  4. ひじきの煮物
  5. かぼちゃの煮物
  6. 佃煮

グラタン

このようにそれぞれにあった冷凍方法があります。使う時のことまで考えておけば、とても便利です。

【4.】月に一度は冷凍庫内をチェックする

いくら上手に冷凍できても、忘れてしまっていたら意味がありません。月に一度は冷凍庫内をチェックして、早めに使い切りましょう。ちなみに冷凍した食品の賞味期限は魚で3週間、お肉で一カ月ほどといわれていますが、これらは買ってきたときの鮮度にもよりますので、あくまでも目安です。家庭の冷凍庫は頻繁に開け閉めするものですから、美味しく食べるには1~2週間程度で調理することをお勧めします。

おいしく食べるテクニック

せっかく冷凍しても、解凍してみたら味が落ちていた、おいしくなくなってしまったという話をよく聞きます。美味しく食べる達人テクニックも紹介します。

【1.】早めに食べる

冷凍テクニックにもでてきましたが、冷凍しても賞味期限や消費期限はあります。古くならないうちに調理して食べるのが基本です。

【2.】野菜は凍ったまま調理する

ネギ、ニラ、ほうれん草などの野菜は、凍ったまま調理しましょう。解凍すると余分な水分がでておいしくなくなってしまいます。

【3.】肉、魚は冷蔵庫へ

肉や魚は冷蔵庫で解凍します。朝食に使うなら前日の夜、夕飯なら当日の朝移動しておけば、使うころにはちょうどよくなっています。

【4.】お弁当なら自然解凍で

グラタン、ひじきなど、お弁当にいれるなら、解凍せずそのままお弁当箱へ。食べることには解凍されているうえ、保冷材の役目もはたしてくれます。

今の様子からは考えられませんが達人、塩山さんも、以前はよく食材をダメにして捨ててしまったことがあったそう。でも今は捨てることはありません。ムダな食費を減らせて、「弁当男子」にもお役立ちの冷凍保存。今日から始めてみてはいかがでしょう。