日本証券業協会は16日、全国証券会社(316社※)の決算概況を発表した。2009年3月期決算における当期純損益は、前期比2,007億円減のマイナス3,465億円となり、2期連続の損失計上となった。

※2009年3月期末現在の全国証券会社321社のうち、業務の休止中等の国内証券会社5社を除く。

当期純損失を計上した会社数は前期比48社増の219社で、全体の約7割の証券会社が当期純損失を計上した。一方、当期利益を計上した会社は97社にとどまった。

営業収益は、前期比1兆4,259億円減の3兆1,569億円(前期比31%減)。理由について同協会は「一昨年から続くサブプライムローン問題の影響などから、上半期の株式市場が低迷し、投資信託が販売不振であった状況に加え、下半期においては、リーマンショックを端緒とする世界的な金融危機に見舞われ、株式市場の大幅な下落などにより、更に厳しい経営環境にさらされたことによるもの」としている。