内閣府は9日、4月分の景気動向指数(速報)を発表した。速報によると、景気に対しほぼ一致して動く「一致指数」は2008年5月以来、11カ月ぶり上昇の85.8(前月比1.0ポイント増)だった。これを受け、内閣府は、景気の動向を判断する際に用いられる景気動向指数(CI一致指数、2005年=100)について「悪化を示している。ただし、CI一致指数の前月差が11カ月ぶりにプラスに転じるなど、下げ止まりの動きも見られる」としている。

景気動向指数とは、景気の現状把握や将来予測に資するために作成された総合的な景気指標。景気変動の大きさなどを測定するCI(コンポジット・インデックス)と、景気転換点の判定に用いるDI(ディフュージョン・インデックス)がある。内閣府は2008年4月分よりDI中心からCI中心の公表形態へと移行している。

景気に先行して動く「先行指数」は2カ月連続上昇の76.5(前月比1.0ポイント増)、景気に対し遅れて動く「遅行指数」は13カ月連続低下の86.1(同1.4ポイント減)だった。