ビー・エム・ダブリューは、コンパクトなロードスター(2人乗りオープンカー)である「BMW Z4」に、フルオートマチック・リトラクタブル・ハードトップを採用したモデルを設定し、5月16日より販売する。価格は「Z4 sDrive 23i」が523万円、「Z4 sDrive 35i」が695万円。

BMW Z4 ※オープン状態

BMW Z4 ※クローズド状態

新しい「BMW Z4」は、BMWのロードスターとしては初めてフルオートマチック・リトラクタブル・ハードトップを採用。ルーフは軽量アルミニウム合金製で、電子油圧制御により約20秒間で開閉する。ハードトップはクローズド状態でのデザイン性に優れるだけでなく、音響特性や空力特性にも効力を発揮する。遮音性は従来のソフトトップモデルに対して約50%改善したという。また、ハードトップの採用により、サイドウィンドウの面積は約40%、リヤ・ウィンドウは約50%拡大し、視認性が向上した。

ラインナップは2モデル。「Z4 sDrive 23i」は2.5L(リッター)の直列6気筒エンジンと6速オートマチックの組み合わせで、ステアリング位置は右。「Z4 sDrive 35i」は3.0Lの直列6気筒エンジンと7速DCT(ダブル・クラッチ・トランスミッション)となり、ステアリング位置は右ハンドルと左ハンドルが用意される。

また、ギヤ・シフト特性、アクセル特性、ステアリング特性を変化させる「ダイナミック・ドライビング・コントロール」を搭載し、「ノーマル」、「スポーツ」、「スポーツ・プラス」の3種類のドライビングモードが選択できる。また、オプションでダンピングの独立調整が可能な「アダプティブMサスペンション」が用意される。

そのほか、大型8.8インチディスプレイのHDDナビゲーションシステム、フルセグ対応の地上デジタルチューナー、オープンエアモード付きオートマチック・エアコンディショナーなどを装備する。