受験勉強しながら女優活動を続け、今春から女子大生に

――今後、蓮佛さんはどのような活動をしていくのでしょうか?

蓮佛「本当にお芝居が大好きなので、映画とかドラマとか境界を作らずに、演技の幅を広げて、できるだけ長い間、役者をやっていきたいです。機会があれば舞台にも挑戦してみたいです」

――歌手活動に興味はあるのでしょうか?

蓮佛「デビューのきっかけとなったスーパー・ヒロイン・オーディションの時は、歌唱審査もあって、歌ったんです。私自身、歌も大好きでやってみたい気持ちもあります。今は演技を中心に活動していますが、今後は並行して歌手活動もやっていきたいです」

――この3月に高校を卒業されて、蓮佛さんは4月から大学生になりましたね。

蓮佛「大学は一般受験で受けたので、受験勉強をしながら役者の仕事をするというのは、本当に大変でした。自分を強く持って、自分に負けないで勉強をするというのは本当に大変な事だったんです。そういう経験ができたので、強くなれたと思います。大学生になって、また自分をちゃんとコントロールしていけたらいいと思ってます」

――やっぱり役者のお仕事をしながらの受験勉強は大変でしたか?

蓮佛「ドラマ撮影の時期とかは、やっぱり撮影に気持ちが入り込んでいるので、勉強が出来なくなってしまって……。やっぱりそれは大変でしたね」

――大学生になられて蓮佛さん自身に何か大きな変化はありましたか?

蓮佛「これまでは良くも悪くも、私は子供というか、仕事を仕事と思わないでやってきた部分が多いので、そういう意味では、ほんのちょっとですが、周囲からの扱いも子供ではなく大人として扱われるようになってきているので、そういう意味ではもっと責任感が必要だと感じでいます」

――蓮佛さんの今後の予定を教えてください。

蓮佛「今、新作ドラマを撮影しています。また、6月公開の映画『いけちゃんとぼく』に出演しています」

――どんな役柄なんでしょうか?

蓮佛「主人公のよしおの近所に住む憧れのお姉さんの役です。『みさこ』と『ミサエ』のふた役を演じています。蹴りを入れるシーンなんかもあって、これまでにない役でした」

――蹴りですか? そういえば、蓮佛さんは空手が得意なんですよね!

蓮佛「はい! 映画の蹴りは空手の蹴りとは、まったく違うんですが(笑)、また空手の蹴りを活かせるような役もやってみたいですね」

――ほかに演じてみたい役とかありますか? これまでは、正統派のヒロインという雰囲気の役が多かったように感じますが。

蓮佛「今、撮影しているドラマも、『七瀬ふたたび』もそうなんですが、基本的に、何かを抱えているとか、何かを背負っているという役が多いので、幸せな笑顔の多い役も演じてみたいですね(笑)」

――確かに、笑顔いっぱいの蓮佛さんも観てみたいですね。こういう女優さんになりたいとか、将来の目標とかは、あるのでしょうか?

蓮佛「具体的に、"こういう女優さんになりたい"というのはないんです。ただ、竹内結子さんの『ランチの女王』というドラマを小学生の時に観ていたのですが、学校で嫌な事があっても、このドラマを観ると"また明日も頑張ろう"と思えたんです。竹内さんは、そういう力をくださった女優さんなので、私も出演した作品を通して人に何か与えられる女優になりたいなって思います。あとは、出演する作品ごとに、その作品を作る意義を、関わった一員として、しっかりと伝えられる人になりたいと思います」

七瀬ふたたび DVD-BOX
発売中 19,950円
発行:NHKエンタープライズ 販売:ポニーキャニオン

撮影:中村浩二