4月5日によりチバテレビほかにて放送開始となるTVアニメ『タユタマ -Kiss on my Deity-』。そのエンディングテーマ「キズナノ唄」を歌う宮崎羽衣だが、本作では声優としては参加せず、アーティストとしてのみの作品参加となる。そんな彼女の新境地とも言える楽曲について、その魅力や意気込みを語ってもらった。

宮崎羽衣が語るTVアニメ『タユタマ -Kiss on my Deity-』
エンディングテーマ「キズナノ唄」

宮崎羽衣

――声優として出演せずにテーマソングを担当するのは今回が初めてだと思いますが、この話をもらったときの感想を教えてください
「今まで、何か役を演じた上で、主題歌も歌わせていただくということはあったのですが、役を演じずにアーティストとして歌わせていただくのは初めてだったので、すごく光栄に思いました。私がこのお話を聞いたのは今年に入ってからなのですが、本当にビックリしましたね」

――TVアニメ『タユタマ -Kiss on my Deity-』のエンディングテーマになる「キズナノ唄」を初めて聴いたときの感想はいかがでしたか?
「最初、エンディングテーマということを聞いたときは、きっとバラードなんだろうなって思っていたのですが、実際に聴いてみると、意外と可愛らしくて、ちょっとアップテンポな、今までにはなかったタイプの曲だったので、すごく新鮮に感じました。歌詞の内容は、作詞をしてくださった前田さんが何回も私のイメージに近い歌詞に書き換えてくださったので、自分でもすごくしっくりくるといいますか、私の言いたいことを本当に代弁してくれているような歌詞になっています。『幸せ』や『キズナ』がテーマになっていて、すごく自分にピッタリの曲をいただいたという印象でした」

――今回は作詞に前田たかひろさん、作曲に大島こうすけさんという、これまでリリースしたシングルとはちがった顔ぶれでの楽曲となっていますが、そのあたりについてはいかがですか?
「実は、今度PSP向けに出る『Remember11』というゲームのオープニングとエンディングを歌わせていただくことになっているのですが、そのエンディングテーマを作っていただいたのが、前田さんと大島さんだったんですよ。昨年末にレコーディングを行った際、すごくいいバラードの曲だったので、また機会があればぜひこのお二人に曲を書いていただきたいなって思っていたんですね。それがすぐに実現しました(笑)。作詞の前田さんは、私が思っていたり、言いたかったりすること、私が上手く伝えられないことを、何か自分が書いているかのように歌詞にしてくださるんですよ。そのあたりにも魅力を感じました」

――「キズナノ唄」で好きなメロディやフレーズなどがありましたら教えてください
「歌い出しの『この胸がときどき石になる……』から『……花に変わる」といった部分も好きですし、『宝物 それはモノじゃなくて 思う勇気 大切な誰かのすべて 信じること』といったところや、『ひとりじゃないって言う コトバじゃない愛と言う約束』といったところも好きですね。人は誰しも絶対に孤独だと思うんですよ。でもこの曲を聴くと、力がわいてきて、人は一人じゃないんだよって言ってくれている感じがするんです。私は歌うとき、人と人が手をつないで輪になっているイメージで歌いました」

――今後、イベントやライブなどでは、どのように歌っていきたいと思っていますか?
「すっごい難しい曲なんですよ。そんなに難しそうには聴こえないのですが、実際に歌ってみると、メロディを覚えるのに苦戦するなど、難易度はすごく高かったです。これまでの曲は、ライブのときのお客さんのノリを意識していて、『振り付けを見てください』みたいな部分もあったのですが、今回の曲はそういうことを意識せずに、歌を中心にして披露していきたいと思っています。この曲は、本当に私自身のことを表現した曲だと思っていまして、『宮崎羽衣ってどんな人?』って聞かれたら、この曲を聴いてもらいたいぐらいにピッタリな曲だと思っています」

――今回の楽曲は「キズナノ唄」というタイトルですが、宮崎さん自身が「キズナ」を感じるのはどういったときですか?
「家族や事務所のスタッフさんももちろんなのですが、特にファンの方との"キズナ"をすごく感じています。たとえばファンの方からのお手紙で、『羽衣ちゃんの歌を聴いて、辛かったけど頑張れました』とか、『夢に向かって頑張ります』とか……、そういう話を聞くと、ファンの方の中に、少しでも自分が関わっていて、存在しているんだって思えて、すごく"キズナ"を感じますね。私は声優になる前から、人に幸せを与えたいって思っていたんですよ。歌でも、恋愛ソングばかりではなく、誰かの背中を押して勇気が出るような歌も歌いたいと思っていました。今回の『キズナノ唄』を初めて聴いたのは、食器を洗っているときだったのですが(笑)、すごい日常で、むしろあまり楽しくなくことをやっているのに、笑顔になっていて、『今、幸せなんじゃないかな』って自然に思えたんですね。だから、聴いてくださる方も、この曲を聴いて、少しでも笑顔になってくれたらいいなって思っています」

――カラオケで歌う際のコツなどがありましたら教えてください
「変に私のクセをつかんでモノマネみたいに歌うよりも、自分の思ったままに歌ってもらえらたらいいなって思います。自分が大切だと思う誰かの前で、歌ってもらいたいですね」

――昨年後半はMA♡chu♡RIとして、3人で活動することが多かったと思うのですが、また1人に戻って、何か心境の変化などはありますか?
「MA♡chu♡RIのときは、仲間が2人いたので、楽しくワイワイと、緊張もあまりしなかったですし、上手く歌えたら、『上手くいったね』ってみんなで喜びを分かち合えたりもできたんですね。1人になるとそういった楽しさはなくなりますが、自分のやりたい世界観を、まわりに縛られることなく表現できるのが1人のいいところだと思っています」

――TVアニメ『タユタマ -Kiss on my Deity-』についての感想などがありましたら教えてください
「PVを観させていただいたのですが、キャラクターがすごく可愛くて、色使いもとてもキレイだったので、すごく期待できる作品だと思います。私もオンエアがはじまったら絶対に観ようと思ってます」

――それでは最後に、アニメを楽しみにしている方やファンの方へのメッセージをお願いします
「『タユタマ』という作品のエンディングを歌わせていただくことになりました。アニメを観終わった後も、幸せな気持ちになっていただけるエンディング曲だと思います。ぜひアニメも楽しんでいただきつつ、『キズナノ唄』もシングルが出たら買っていただいて(笑)、日常の何気ないときに、小さなことでも、今が幸せなんだっていう風に感じてもらえたらうれしいなと思っています。ぜひ聴いてください。よろしくお願いします」

――ありがとうございました


シングル「キズナノ唄」、5月27日に発売決定

宮崎羽衣が歌うTVアニメ『タユタマ -Kiss on my Deity-』のEDテーマ「キズナノ唄」が5月27日に発売されることが決定した。通常盤と限定盤の2ラインナップで、限定盤には「キズナノ唄」のMusic Clipを収録したDVDが同梱される。カップリング曲は、作詞・渡瀬マキ、作曲・平川達也による「time ~僕らがまだ知らないチカラ~」。

収録曲 01. キズナノ唄
02. time ~僕らがまだ知らないチカラ~
03. キズナノ唄 (off Vocal)
04. time ~僕らがまだ知らないチカラ~ (off Vocal)
宮崎羽衣
発売予定日 2009年5月27日 品番 FVCG-1089 (Music Clip付き限定盤)
FVCG-1090 (通常盤)
価格 1,890円 (限定盤)
1,260円 (通常盤)
発売元 5pb. 販売元 メディアファクトリー