P&G清潔生活研究所はこのほど、既婚女性を対象とした「夫の布団のお手入れに関する実態調査」の結果、ならびに男性が使った布団に付着する臭いのもととなる菌の増加率を計測した実験結果を発表した。

実態調査は1月30日~2月1日の期間、全国の25歳~45歳の既婚女性300名を対象に実施された。その結果、約70%の主婦が「夫の布団のニオイが気になる」と回答。しかし、布団の臭いを取り除くために有効な天日干しの回数は「週に1回程度、もしくはそれ以下」が80%を占めており、天日干しをしたいと思っていても、実際にはできていない主婦が多いことが分かった。

「夫の布団を天日干しする頻度」 提供:P&G清潔生活研究所

なぜ夫の布団を天日干しできないのかを聞くと、59.8%が「天気が悪い」と答えたほか、21.4%が「布団を取り込むために何時間も待てない(外出予定がある)」、10.0%が「干すスペースがない」と回答した。また、92%の主婦が「天日干しに代わる簡単な布団のお手入れ方法があるなら知りたい」と答えている。

「夫の布団を天日干しできない理由」 提供:P&G清潔生活研究所

同社では1月5日~26日の期間内で、30~40代の被験者の男性8名に新品の布団を一晩使ってもらい、使った後の布団に付着した菌の増加率を計測。その結果、一晩の使用で菌が平均4~5倍にも増えることが判明したという。バイオシステム研究所代表・檜山圭一郎氏は「男性は女性に比べ、一般的に汗の量が多いといわれています。汗に含まれる皮脂やタンパク質は菌の栄養となるため(布に付着することで菌が増える)、一晩使った男性の布団では菌が4~5倍にもなってしまうのです」と説明。臭いを防ぐためには「菌が繁殖しにくい環境作りが大切です。部屋の換気をする、布団の天日干しをする、布団乾燥機や除菌製品を使うなどのお手入れをせず、放置しておけば菌は増殖して嫌な臭いを出し続けます。快適で清潔な生活を送るためには毎日の除菌が大切と言えるでしょう」と話している。