ネットマーケティングを展開するアイシェアはこのほど、確定申告の知識や実態に関する調査を行い、9日に結果を発表した。調査は2月17日~20日の期間、同社が提供する転送メールサービス「CLUB BBQ」会員を対象に実施され、全国の20代~40代を中心とする男女456人から回答を得た。

「給与の年間収入金額が2,000万円を超える場合」や「副業・投資などの収入が年間合計20万円以上の場合(2か所以上から給与を受けている人)」など、確定申告が必要になる可能性がある19項目について知っている項目があるかを尋ねると、76.5%が「ある」と答えた。

その回答者を年代別に見ると、20代が64.2%、30代が72%、40代が85.4%となり、若い世代ほど知識が不足していることが分かった。また、19項目のうち1番認知度が高かったのは「医療費が年間10万円以上かかった場合(薬局での薬購入・タクシー代など交通費含む)」で割合は71.6%だった。

自身で確定申告をしたことがあるかを聞くと、51.3%が「自身で行ったことがある」、3.3%が「自身で専門家に依頼したことがある」と回答。一方「ない」は45.4%だった。続けて申告後に「あれも申告すればよかった!」と思ったことがあるか尋ねたところ、全体では28.1%が「ある」と答えたほか、20代では58.3%と高いポイントとなった。若い世代ほど申告した後で"しまった"と後悔することが多いようだ。

「自分で確定申告をしたことがありますか?」アイシェア調べ

確定申告経験者にインターネットで確定申告手続きが行える「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」を利用したことがあるかを問うと、「ある」はわずか14.9%との結果に。利用したくない理由には「電子署名が面倒」など、事前手続きのわずらわしさを挙げる回答が多かったほか、セキュリティの不安を指摘するも声もみられた。