ハイセンス&ハイクオリティ、そしてリーズナブル……魅惑のショッピング天国
経済危機は深刻な問題であるが、何よりもここ最近のアイスランド・クローナが急落で、どの商品も以前よりずっとお手頃な価格になったのは事実。観光客にとっては嬉しい限りだ。アイスランドは、暖かく親切な国民性や多くの人が英語を話せるので、日本並みの快適なサービスを受けられる数少ない国の1つ。加えて、アイスランドでの観光をより快適にしてくれるもう1つの理由が、進化したキャッシュレス社会によるものではないだろうか。
アイスランドは、クレジットカードやインターネット・バンキングの先進国で、現金利用率はたったの約1%だという。極端にいえば、100円のものを買うにしてもクレジットカードが使えてしまうので、現金を持ち歩く必要性がまったくといっていいほどないのだ。おかげで、筆者もアイスランド・クローナの紙幣を手にする機会は一度もなかった。
レイキャビックの街は、アイスランドの首都とはいえ、「小じんまりとしているので見所が少ない」と以前、アイスランドを訪れた知人から聞いていたので、筆者も、まったくといっていいほどショッピングには期待していなかった。だが、レイキャビックの街の中心に一歩足を踏み入れたとたん、その印象はガラリと変わった。
確かに小さな街ではあるが、どのお店をとっても商品がセンスよくディスプレイされている。そのお洒落さといったら、まるで街全体がアートと化しているよう。気になるお店を見つけてはそこでお土産などを物色し、綺麗にディスプレイされたショー・ウィンドウを見ながら商店街をそぞろ歩くのは、申し分なく楽しい。特に街の中心、ロイガヴェグール大通りやハットルグリムス教会周辺にはおしゃれなショップや小粋な雑貨店が密集していて、ショッピングにはオススメのエリア。
アイスランド発といえば「66 North」
アイスランド発の人気ブランドといえば「66 North」。洗練されたデザインのアウトドア・ウェアや小物を扱うこのショップは、アウトドア好きにはぜひ訪れてもらいたいショップの1つだ。子供服、婦人、紳士服が揃っており、空港内のほか、ロイガヴェグール大通りにも店舗がある。また、アイスランド土産に最適なのが、アイスランド産の良質な羊毛を原料とした、アイスランドウール製品。典型的な北欧柄が施された、手編みのざっくりとしたセーターに帽子や靴下などの小物類などは素朴な味わいがあり、お土産に喜ばれることだろう。
このようにアイスランドでのショッピングは、掘り出し物やセンスの良いものがたくさん。気軽に訪れたお店で会話を楽しみながら、良品を見つけて楽しもう。