主演の妻夫木聡(左)と檀れい(右)

昨年のカンヌ国際映画祭でも賞賛を受けた映画『感染列島』が、1月17日に公開初日を迎えた。日比谷スカラ座でおこなわれた初日舞台挨拶に、主演の妻夫木聡、檀れい、国仲涼子ら出演者が登場した。

主役の救命救急医を演じた妻夫木は、「ついに公開初日が来てしまったんだなあと、子供が巣立っていくような寂しい気持ちにもなります」と複雑な胸中を明かしながらも、「こうしてみんなに映画を見てもらえるのはすごく嬉しいこと。今日を機にたくさんの人に見てもらえたらと思います」と挨拶した。

新型ウイルスによる「パンデミック(感染爆発)」が描かれた本作。WHO(世界保健機関)メディカル・オフィサー役の檀は、「どんな暗闇でも、いつか明るい希望が来ると信じて前に進んでいく力があれば、本当に素晴らしいと思います。この映画を通して、これからも皆さんに喜んでいただけるような映画作りをしていきたいと、あらためて思いました」と映画についてコメントした。

「ただのパニック・ムービーではなく、根底には命の共存という深いテーマがあります。そこに共感できたし、映画を通じて自分を見つめ直すいい機会にもなりました」と妻夫木

赤のドレス姿で登場した檀は、「今日が一番緊張しています(笑)。この映画を見てどう受け止めたのか、そして皆さんに喜んでいただけたかと思うと、ドキドキしてしまいますね

WHO西太平洋事務局の医師役で出演しているダンテ・カーヴァーは、「今日、すごく嬉しいことが2つあります。1つ目は『感染列島』の初日。そして今日は僕の誕生日です」。すると出演者や観客から大きな拍手が。「おいくつになられたんですか?」と聞かれると、「25歳です……違うか!」と自分にツッコミを入れていた(※ダンテは1977年1月17日生まれの32歳)。

誕生日にデビュー映画の公開日と、ダンテにとっては記念すべき一日となったこ

「瀬々監督の、ほんわかした雰囲気からは想像もつかないような緊迫感が味わえたんじゃないかと思います」と語った国仲。劇中では、隔離された病院に勤務する看護婦を演じた

続いておこなわれたフォトセッションでは、観客席に横3メートル、縦1.25メートルの"世界最大のマスク"が登場。ギネスにも申請する予定とのことだが、実物を見た妻夫木がつい、「……意外と小さいんですね (笑)」と本音を漏らしてしまい、会場は大爆笑。「ギネスに申請すると聞いていたから、もっとすごいのが来るのかと思っていたんですよ」と、言った妻夫木本人がフォローに回る一幕もあった。

フォトセッションを終えると、会場に黄色の防護服を着たスタッフが登場。そしてMCから「恒例の除菌をおこないましょう!」の言葉が。昨年12月の"感染"披露試写会に続き、またしても「除菌ガス」攻撃の対象となったのはカンニング竹山。MCに促されるままに一歩前に出た途端、スタッフが「除菌ガス」を噴射! 頭からガスを吹きかけられ、「痛い痛い!! このくだりはもういらないでしょう!」と半ギレ。

「除菌ガス」攻撃を受けてしまった竹山。「また『竹山除菌』って、あからさまにバミってあるし! それに前回もそんなにウケてないから!」と、この日も"キレ芸"をさく裂させたキャプションはここ

除菌が完了した後、檀に「本当にいつもいつもお疲れさまです」と気遣われると、竹山は「だけど僕、いつもこういうことをやって家賃を払っているんです(笑)」。芸人らしいコメントで会場の笑いを取っていた。

「感染列島大ヒット」と書かれた巨大マスクをバックに、出演者らのフォトセッションがおこなわれた

『感染列島』は全国東宝系ロードショー中。