海や湖に出かけて、大物や美味しい魚を狙うばかりが釣りではない。沼や川、釣りが許されている公園の池、田畑の周囲の用水路や溜め池など、近場の淡水域にも様々な小魚が生息しており、それらを狙う小物釣りにも多くの愛好者がいるのだ。江戸時代から文化として受け継がれるタナゴ釣りやマブナ釣り、競技会も行われているオイカワ(ハエ)釣りなどのディープな世界もあるが、最初はターゲットを選ばずに気軽に楽しんでほしい。コツさえつかめば誰にでも釣れるので、子供と一緒に楽しむレジャーにも最適だ。
どんなところで何が釣れるの?
小物釣りを始めるには、近場の釣り場を知る必要がある。水域によって生息する魚種が異なっていたり、水深によって用意する道具が異なるためだ。都会の場合は、大河川の河口域や公園の池などが釣り場になるが、公園によっては釣りが禁止されている池もあるので注意しよう。田園地帯に足を伸ばせば、用水路や溜め池などで釣りをすることができる。ただし、溜め池も釣りが禁止されている場合があるので、よく確認すること。
淡水域での小物釣りの対象となるのは、主に体長が5cmから20cm程度の魚だ。池や沼、用水路などでは、マブナ、モロコ、タナゴ、モツゴなどが狙え、流れのある河川ではオイカワ(ハエ)、カワムツ、ウグイなどを釣ることができる。水がきれいなら食用にもなる魚や、観賞魚として人気のある魚もいるので、釣った魚を図鑑などで調べてみよう。エサや仕掛けなどを工夫して特定の魚種を狙うのも面白いし、色々な種類の魚に出会えるもの楽しいものだ。