「スクラップド・プリンセス」などで知られる榊一郎氏原作の「神曲奏界ポリフォニカ」クリムゾン・シリーズがTVアニメとなって登場することが決定した。放送開始は2009年春の予定となっている。

シリーズ累計150万部突破の人気ライトノベル「神曲奏界ポリフォニカ」クリムゾン・シリーズ。精霊たちと神曲楽士が奏でる異世界ファンタジーがついに降臨する。監督は『ヒロイック・エイジ』の鈴木利正氏が務め、アニメーション制作は『乃木坂春香の秘密』や『こどものじかん』のディオメディアが担当。そのほか、シリーズ構成は『TYTANIA -タイタニア-』や『さよなら絶望先生』の金巻兼一氏、脚本は『無限の住人』『ツバサ・クロニクル』の川崎ヒロユキ氏と『スキップ・ビート』『夏目友人帳』の関島眞頼氏、キャラクターデザインは『半分の月がのぼる空』『おとぎ銃士 赤ずきん』の小原充氏が務める。

TVアニメ『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS』ストーリー概要

精霊と人間、そして神曲。3つが織りなす世界「ポリフォニカ」だけのドラマ

人と精霊が共存し、精霊が力を持って暮らす大陸――ポリフォニカ。人々は精霊の起こす奇跡に頼り、精霊は人の奏でる音楽を糧としてこの世界のありとあらゆる場面でその力を発揮していた。精霊は音楽家の奏でる音楽に操られ、その力を発揮する。その特殊な音楽を奏でる彼らは「神曲楽士(ダンティスト)」と呼ばれ尊敬を集めていた。普段は姿を現さない精霊たちではあるが、一部の力ある精霊は人や動物などの姿へと実体化し、人類の「良き隣人」として社会生活を送っていた。

この物語の主人公となるタタラ・フォロンは、神曲楽士を養成するトルバス神曲学院の生徒。キュートで最強の精霊コーティカルテと契約をしてはいるものの、肝心の神曲が演奏できず進級も危ぶまれる状態。学園生活のなかでコーティカルテとフォロン二人の恋と成長が描かれていく。さまざまな事件と出会い、追いつめられ、戦う。そのなかで見えてくるキャラクター同士のもつれ合う骨太のドラマが、人間と精霊という異なるもの同士の相互理解という大きなテーマに沿って展開されていく。

月の輝く夜、孤児院の屋根で二人は出会った。比類なき強き精霊――コーティカルテ・アパ・ラグランジェスと孤独な少年――フォロン。
「お前を私だけのものにしたい。お前の描き出す魂の形を私だけのものに。――ダメか?」
精霊が口にしたのは契約の言葉。絆を結ぶための神聖な儀式。だが、それは少年にとって一夜の夢のようなできごとだった。

そして、時は流れ、あるできごとをきっかけに絆が再び動き出す。


おもな登場キャラクター

■タタラ・フォロン Tatara Pholon
主人公。孤児でありながら、名門トルバス神曲学院に学ぶ学生。実技(神曲の演奏)の成績が芳しくなく、進級が危ぶまれている。気は優しいが要領が悪い。コーティカルテと契約を結んでいる。

■コーティカルテ・アパ・ラグランジェス Coathicarte Apa Lagranges
見た目は華奢な少女だが、精霊の中でも特別な存在である「始祖精霊」。フォロンとは契約関係にある。言動はどこまでも勝手気ままで尊大。その癖、何処か憎めない。

■ユギリ・ペルセルテ
トルバス神曲学院の生徒。プリネシカとは双子。元気はつらつの女の子でフォロンの後輩で彼を慕い、尊敬している。

■ユギリ・プリネシカ
トルバス神曲学院の生徒。ペルセルテとは双子。体が弱くおとなしい。ペルセルテを常に優しく見守っている。

■サイキ・レンバルト
フォロンの親友。トルバス神曲学園の同級生。神曲演奏の才能にも家柄にも恵まれている生まれながらの天才と目されている。

■ツゲ・ユフィンリー
フォロンの先輩にして駆け出しの神曲楽士。学生時代にしてすでに神曲楽士として活躍しており、ずば抜けた資質を持つ天才である。

キャストについては現在のところ未発表。そのほかのキャラクターとあわせて続報を待ちたい。

■TVアニメ『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS』おもなスタッフ
原作 / 榊一郎 (ソフトバンク クリエイティブ GA文庫刊)◆監督 / 鈴木利正◆シリーズ構成 / 金巻兼一◆脚本 / 川崎ヒロユキ、関島眞頼◆キャラクターデザイン / 小原充◆美術監督 / 小濱俊裕◆美術設定 / 塩澤良憲◆色彩設計 / 高谷知恵◆撮影監督 / 飯島亮◆編集 / 関一彦◆音響監督 / 明田川仁◆音響制作 / マジックカプセル◆音楽制作 / ランティス◆プロデュース / ティー・オー・エンタテインメント◆アニメーション制作 / ディオメディア

TVアニメ『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS』は、2009年4月より放送開始で全12話の予定。放送局や放送開始日時についての詳細は、あらためてお知らせする予定だ。

(C) 榊一郎/トルバス神曲学院