カゴメはこのほど、β-カロテンやリコピンにアトピー性皮膚炎を抑制する可能性があると発表した。広島大学医歯薬学総合研究科の秀道広教授との共同研究により動物実験で効果が確認されたもの。27日から東京国際フォーラムにて開催されている第58回日本アレルギー学会秋期学術大会でも報告されている。

2001年と2002年に行われた全国検診調査によると、小学生のアトピー性皮膚炎の有病率は約11%に達しており、成人しても治らない例の増加が問題になっているという。一方、野菜摂取量が多い妊婦から生まれてくる子どものアトピー性皮膚炎発症率は低いとの研究結果が今年度になって発表されており、今回の研究ではこれらを踏まえて実施されたとしている。

すでに同社ではβ-カロテンやリコピンなどのカロテノイドが食物アレルギーや花粉症を抑制することを研究によって立証している。アトピー性皮膚炎についても同様の効果があるかについて、アトピー性皮膚炎モデルのマウスを使って調べた結果、β-カロテンやリコピンを摂取したマウスでは角層水分量の低下が抑制され、さらに皮膚の炎症細胞の増加も抑制されることが明らかになったという。共同研究者である広島大学の秀道広教授はこれらの結果に関して「β-カロテンを多く含むニンジンや、リコピンを多く含むトマトの摂取がアトピー性皮膚炎の抑制につながることを期待させる」とコメントしている。