細長い西武百貨店の端にこじんまりとある『東伏見稲荷大明神』。同様の名前の神社がシブヤ西武にもあるようですが、昭和4年に京都の伏見にある神社より、関東の守護神として、いわば"のれん分け"をして、西東京市の東伏見に、東伏見稲荷が出来た模様。百貨店にある神社の系譜をたどるのも、デパ屋探訪の魅力の一つなので、デパ屋スペシャリストを目指す人ならぜひとも神社に詳しくなっていただきたい。(ま、筆者もあまり詳しくないんですが……)
繁盛している手打ちうどん屋や、古式ゆかしい神社を離れると、屋上らしい"いい意味で"気の抜けた雰囲気が満喫できます。
というわけで、国内有数の来客数を誇り、老若男女に支持される池袋西武は、屋上も様々な人々を内包するスペースを持っているようでした。取材日、デパ地下は西武ライオンズの優勝記念セールで人だかりができていたのですが、ここデパ屋は、こんな日も平常通りの営業を続けているようです。こんな懐の深さが、皆が百貨店に集う一因となっているのかもしれません。
西武百貨店 池袋本店
東京都豊島区南池袋1-28-1
JR山手線・東京メトロ丸の内線ほか池袋駅そば
営業時間/10:00~20:00 問い合わせ:03-3981-0111(代表)
『デパートの屋上、略して「デパ屋」探訪』バックナンバー