メルセデス・ベンツ日本は4日、「SL 65 AMG」をベースに専用ボディデザイン、パワーと運動性能を向上させたスペシャルモデル「SL 65 AMG Black Series」を発売した。配車は2009年春より順次開始し、日本への導入は12台を予定しているという。価格は4880万円。ステアリング位置は左のみとなる。

SL 65 AMG Black Series

「SL 65 AMG Black Series」は、「SL 65 AMG」をベースに専用ボディデザインを採用し、大幅なパワーアップと運動性能向上を果たしたスペシャルモデル。専用設計ボディは、前後フェンダー、ボンネット、ルーフ、トランクリッドなどにカーボン素材を採用して、ベース車両に比べ約250kgも軽量化した。自動開閉機構を廃止した固定式カーボンルーフと内蔵式ロールバー、大きく張り出したオーバーフェンダーと大型スポイラー、リアディフューザーと大型リアバンパー、専用デザインのツインクロームエグゾーストエンドを備える。

シャーシは、フロントとリアに専用設計アクスルを採用するとともに、トレッドを拡大した。車高などのセッティングがマニュアルで可能な、専用設計AMG調整式サスペンションやスポーツ機能搭載の3ステージESP(横滑り防止機能)を採用。専用ツインスポークデザインのフロント19インチ、リア20インチアルミホイールとワイドタイヤを装着する。

6リッターV型12気筒ツインターボエンジンは、大型ターボチャージャー、専用設計のウエストゲートダクトやエアインテーク、インタークーラー、エグゾーストシステムにより最高出力を612PS(450kW)から670PS(493kW)に向上させた。シフトダウン時の自動スロットルブリッピング機能を備え、マニュアルモード選択時にはシフトスピードを2段階に設定できるAMGスピードシフトプラス電子制御5速ATを採用する。

装備については、カーボン製AMGスポーツバケットシートや、直径365mmのフラットボトムデザインのステアリング、カーボントリムを多用したドアパネルやセンターコンソールなどを採用した。また、360km/hスケールのスピードメーター、LEDのシフトポイントインジケーターを内蔵したタコメーターを備える。