俳優の内野聖陽、寺島しのぶらが2日、都内にて行われた舞台『私生活』の公開稽古に参加した。

左から、中嶋朋子、内野、寺島、橋本じゅん

同作は、英国の脚本家、ノエル・カワードのソーシャル・コメディ。物語は、離婚した元夫婦が、5年ぶりにお互いの再婚相手とのハネムーン先で偶然再会を果たしたことからはじまる。恋の炎が再び燃え上がり駆け落ちを決行した2人だが、気性の激しさが災いして大喧嘩となり5年前の悪夢が繰り返され……。

"元夫婦"を演じる2人。「実際は、非常に信頼関係があるんです」と内野

3日の初日を控え寺島は「準備は万端です(笑)! がんばります」と笑顔で挨拶。一方、文学座の同期でもある寺島と元夫婦役を演じる内野は「ゆっくりと確実にいい作品に仕上がっています。とにかく稽古場も楽しくて演劇の楽しさを味わえています」と意気込みは十分といったところ。

また、文学座時代と変わったところはありますか? との質問に、内野が「しのぶはね、美しいんですよ。こんなに美しかったなんて気付かなかった(笑)」と発言すると、寺島が「こういうところに毒があるっていうかね」と応酬するなど息の合ったコンビっぷりを見せつけた。

さらに、稽古中の様子について内野が「(喧嘩シーンの)立ち回り稽古では、本当は殴らなくてもいいのに、(寺島が)殴るんですよ。ほっぺたを殴られたのがいちばん痛かった」と訴えると、寺島が「フリだけのはずなんですけど、本能的に"たまたま"当たっちゃうんですよね(笑)」と会場を笑わせ、最後に「ま、この雰囲気をそのまま舞台に出していきます」とまとめていた。

『私生活』は、シアタークリエ(東京・日比谷)にて10月3日(金)から31日(金)までの期間で上演。詳細はこちら