映画『ホームレス中学生』の完成披露試写会が24日、東京国際フォーラムで行われ、主演の小池徹平、西野亮廣(キングコング)、池脇千鶴、古手川祐子、イッセー尾形、古厩智之監督、原作者の田村裕(麒麟)らが登場した。

写真左から、池脇千鶴、古手川祐子、小池徹平、イッセー尾形、西野亮廣、古厩智之監督、田村裕

『ホームレス中学生』は、人気お笑いコンビ・麒麟の田村裕が、自身の中学生時代のホームレス生活をつづった同名小説を映画化したもので、ステージでは主人公の田村役を演じた小池や兄役の西野、姉役の池脇の軽快な兄弟かけ合いが展開された。

「こっちが一生懸命に役の気持ちを考えていると、小池君が『あれ、まさか気持ちつくってるんですか?』って言うんですよ。正直、演技の邪魔なんですよね(笑)」と芸人の役者魂について語る西野に、小池は「(芸人の映画出演は)やめて欲しいですね(笑)」とバッサリ。さらに池脇が「もう、すぐ叩くんですよ。女優を叩く人がいますかって! メイクしたばかりのおでこを何回も何回も叩くんですよ~」と一触即発状態。そんな3人を見た父親役のイッセーは「3人が本当の兄弟みたいに仲が良くてね」となだめていた。

関西出身の3人。トークで会場を笑わせる

また、撮影でダンボールや雑草を食べた小池は「ダンボールの味はない。まったく飲み込めないし。草も食べてましたよ。(撮影では)草の上に食べられる野菜を置いてくれてたけど、雨と風が吹いて、野菜が全部吹っ飛んじゃって。結局、実際に生えてる草を食べました」とこちらは本物の役者魂を語った。一方、原作者である田村は「15年前を思い出すとつらいですね。不幸の始まりがココからですから。映画の中でのイッセーさんの語りが、あの時の親父の言い方とまったく同じなんですよ……」としみじみとコメント。複雑な心情を吐露していた。

映画「ホームレス中学生」は、10月25日より全国東宝系にて公開。