ヤマハ発動機は、950ccの空冷Vツインエンジンを搭載するクルーザーのニューモデルとして「V Star 950」、およびウインドシールドやサイドバッグ、バックレストを標準装備する「V Star 950 シルバラード(Silverado)」を12月より北米市場で発売する。

V Star 950 ※ディープレッドメタリックK_1

今回発表された「V Star 950」と「V Star 950 シルバラード」は、"スポーティ&クラシッククルーザー"をコンセプトにした大型モーターサイクル。1,000ccを越す大排気量クルーザーの人気が高い米国市場で、近年は扱いやすい軽い車体に対するニーズが高く、これに呼応すべく開発された。

「V Star 950」と「V Star 950 シルバラード」が搭載するする新設計の950cc空冷・VツインF.I.(インジェクション)エンジンは、クランク軸・メイン軸・ドライブ軸の3軸配置を先に発売されている「V Star1300」と同一とし、排気量を変更した。右出し2-1マフラーにはハニカム三元触媒を採用し、2008年CARB(カリフォルニア州大気資源局)規制値をクリアしている。

フレームは新設計のスチール製ダブルクレードル。リアフレーム部は「V Star1300」同仕様で、スチールパイプを相互溶接してひとつのユニットとした。エンジンの懸架は、他のヤマハクルーザー同様にリジットとし、心地よいパルス感を強調している。クラス最長レベルである1,685mmのロングホイールベースと、「V Star1300」比で約20kg軽い車体重量は、軽快なハンドリングに貢献し、クルージングからワインディングまで優れた走行性を引き出しているという。シート高は「V Star1300」比で4mm低い675mm。

このほか、メッキシリンダー&鍛造ピストン、V字ラインを描くバフ掛け処理のシリンダーフィン、インナーチューブ径41mm正立フロントフォーク、アラミド系繊維採用のベルトドライブなどを採用している。ボディカラーは両モデルとも3色づつ用意されている。

「V Star 950」の主な仕様は以下のとおり[カッコ内はシルバラード]。全長2,435mm×全幅1,000mm×全高1,080mm[1,340mm]、ホイールベース1,685mm、シート高675mm、車両重量278kg[298kg]、空冷4ストロークSOHC V型2気筒エンジン、942cm3(ボアφ85.0×ストローク83.0mm)、最大トルク78.9Nm/3,500rpm、セル式スターター、タンク容量16.7L、タイヤサイズ:前130/70-18M/C 63H、後170/70B-16/C 75H。

新設計の950ccの空冷・VツインF.I.エンジン

新設計のスチール製ダブルクレードルフレーム

ティアドロップタンク

新作8本スポークのキャストホイール

V Star 950 上面

V Star 950 ※パープリッシュブルーメタリック7 / ブラックメタリックX / ディープレッドメタリックK1

V Star 950 シルバラード ※シルバー3 / ブラックメタリックX / ベリーダークレッドメタリック2