ヤマハ発動機は、MotoGPのファクトリーレーシングマシン「YZR-M1」の技術をベースに開発した2009年型スーパースポーツバイク「YZF-R1」を09年1月より発売する。カラーは、ブラックメタリックXと、ブルーイッシュホワイトカクテル1、ディープパープリッシュブルーメタリックCの3色が用意される。

YZF-R1 ディープパープリッシュブルーメタリックC

2009年型「YZF-R1」は、1998年の登場以来11年目、6代目となる。MotoGP参戦で培った技術「クロスブレーン型クランクシャフト」を採用した998ccの水冷4ストロークDOHC直列4気筒4バルブの新エンジンを搭載した。同クランクシャフトにより、リニアに駆動力を引き出すことを可能にしたという。ボアストロークは、ヤマハの1000ccスーパースポーツとしては最大ボアとなる78×52.2のショートストローク型。燃料供給はツイン・インジェクター型F.I.で、ヤマハ電子制御インテーク「YCC-I」、ヤマハ電子制御スロットル「YCC-T」との相乗効果で優れたレスポンスを引き出したという。最高出力は133.9kW(182PS/12500rpm)、最大トルクは115.5N・m(11.9kgf・m/10000rpm)。

ブルーイッシュホワイトカクテル1

ブラックメタリックX

フレームは、新設計のアルミ製デルタボックスフレーム。エア・インダクションの吸入口からのダクトがフレームを貫通するレイアウトは従来通りだが、エンジン懸架位置や、形状、サイズ、使用アルミ材、剛性バランスなどを全面的に新設計した。剛性バランスの変化により、特にコーナー脱出時にトラクションを引き出し、旋回性に貢献する。また、エンジン搭載各は2008年モデルに比べ9度直立に近づけた31度(シリンダー前傾角)とし、搭載位置も12mm前方寄り(ドライブ軸位置)にして、前輪接地感のある走行フィーリングに寄与している。また、リアフレームにはマグネシウム材を採用、車両の重心から離れた部分を軽量化し、マスの集中化に貢献している。マグネシウム製リアフレームは、2008年型「YZF-R6」で実用化、独自の「CFマグネシウムダイキャスト技術」で製造される。

そのほか、3モードマップ切り替え機能「YAMAHA D-MODE」、スリッパークラッチ、4-2-1-2の2本出しアップマフラー、圧側減衰「2WAY調整機能付」ショックアブローサー、ソレノイド駆動によるHi・Lo切り替え式プロジェクターヘッドライトなどを備える。車両重量は208kg。

メーターはアナログタコメーターとデジタルスピードメーターの組み合わせ

サイドカウル回り

フロントサスペンションは倒立で、ブレーキは6ポット

リアまわり