日本ミシュランタイヤは、24日、国内市販用タイヤをこの秋より値上すると発表した。すでに値上げを発表しているブリヂストン、ダンロップ(住友ゴム)、横浜ゴムなどに続くもので、タイヤ製造を取り巻く状況が非常に厳しくなっていることが伺える。

今回発表されたミシュランのタイヤの値上げは、乗用車用(ライトトラック含む)サマータイヤが平均4.5%の値上げ。モーターサイクル用は平均7.5%、農業機械用タイヤが平均6.0%の値上げとなっている。開始時期は乗用車用が9月1日から、その他は10月1日から。

先日発表されたダンロップ、およびブリヂストンの値上げは、乗用車用・小型トラック用が5%、モーターサイクル用は3~10%と幅がある。実施時期は両社とも9月1日となっている。また横浜ゴムは今年の4月1日よりすでに実施しており、乗用車用タイヤで5.5%値上げした。

値上げの理由としては、各社とも原料の高騰を挙げている。タイヤの原材料となる天然ゴムだけでなく、合成ゴム、カーボンブラック、各種配合剤などの石油化学系原材料価格も、記録的な原油高により高騰を続けている。生産性向上やコスト削減などの改善ではすでに追いつかず、やむなく値上げに踏み切ったとしている。