俳優の阿部寛、栗山千明らが出演する舞台『道元の冒険』の公開稽古が6日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンにて行われた。
『道元の冒険』は、曹洞宗の開祖・道元の苦悩や傲慢を多彩な劇中歌とブラックユーモア溢れる言葉遊びとともに描き出していく劇作家・井上ひさし氏による傑作戯曲。主人公・道元を演じる阿部は「座禅シーンでは邪念と睡魔との闘いです(笑)。心が洗われるような気分でやっています」とコメント。一方、トレードマークである長い黒髪を封印し坊主頭で役に挑む栗山は「大変だけれど、早着替えをして焦りながら舞台上に登場したりするなどテレビにはない感覚が楽しいです」と語っていた。
栗山は今回が初舞台となるが「初めて歌を聴いたときはキャスティングに失敗したかと思ったけど(笑)。芝居がキリっとしていて良い」と演出を務める蜷川幸雄氏が評するなど、その演技はお墨付きのようだ。7日の公演初日を控え、蜷川氏は「演劇のいい要素を全部詰め込んでいる作品。笑って目で見て楽しんでもらいたい」としていた。
左から栗山、阿部、蜷川氏 |
『道元の冒険』は、7月7日~28日に東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーン、8月3日~10日にシアターBRAVA!で公演する。