2008年1月よりTBSとCBCで放送されたTVアニメ『のらみみ』。その第2期シリーズの製作が決定し、10月より『のらみみ2(に)』として放送が開始される。今回は、その製作発表会の模様をお伝えしよう。
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『のらみみ』は、12歳までの子どものいる家庭に、ユカイな"居候キャラクター"を斡旋するハローキッズ59号店を舞台に、毎回さまざまな居候キャラが登場。子どもたちの生活パートナーとなり、日常をユカイに演出してくれる居候キャラとの出会いと日常と別れを描いた、笑いあり、感動あり、哀愁ありの物語が展開される。深夜アニメながら、ほんわかとした雰囲気の楽曲と「出会いと別れ」をテーマにしたストーリーで、今までの深夜アニメとは一線を画すアニメとして人気を博した。
TVアニメ『のらみみ2』スタッフ
原作 / 原一雄 (小学館「月刊IKKI」連載中)●監督 / 湖山禎崇●シリーズ構成 / 中村誠●キャラクターデザイン / 増田敏彦●美術監督 / 加藤賢司●色彩設計 / 原田幸子●撮影監督 / 森下成一、菊池達也●編集 / コヤケタカフミ●音楽 / 中川孝●音響監督 / 本山哲●音響効果 / 今野康之●アニメーション制作 / トムス・エンタテインメント
TVアニメ『のらみみ2』キャスト
のらみみ / 加藤奈々絵●半田 / 白石稔●トマゴメ / 西村知道●更科 / 半場友恵●ナオミ / 中尾衣里●シナモン / 喜多村英梨●ドッタリ君 / 神代知衣 ほか
製作発表会には、湖山禎崇監督のほか、主要キャラクターを演じる声優陣7人が参加。第2期シリーズに向けた感想などを語ってくれた。
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(前列左から)白石稔、湖山監督、加藤奈々絵、(後列左から)中尾衣里、喜多村英梨、西村知道、半場友恵、神代知衣 |
アフレコの現場の雰囲気については、湖山監督が「ペース的には1期目と同じように和気あいあいとした感じで、このまま3期、4期まで行きたいといった雰囲気です。最後までこのままのペースで行きたい感じですね」と語るように、非常になごやかな様子。その中でも、「全体を通して、それぞれの役をしっかりと各自が持って、それを出していたので、すごくバランスが取れていたんじゃないかなと思う」(西村)といったように、第2期目ということもあって、順調さと手ごたえを感じさせるコメントが続いた。さらに、「一期目よりも遊んでしまいましたので、そのあたりを楽しんでほしい」(湖山監督)、「まったり感はそのままに楽しさ倍増」(白石)など、より一層パワーアップした姿が『のらみみ2』では期待できそうだ。そのほか、「ただ面白いだけでなく、忘れ去ってしまったような甘酸っぱい感情やせつなさなども感じてほしい」(加藤)、「それぞれの物語が非常に面白いので、できるだけ幅広い人に観てもらいたい」(西村)といった感じで、子どもから大人までが楽しめる作品であることが強くアピールされた。
原作者・原一雄氏のコメント
「のらみみ」二期10月放送決定、一安心です。アニメ「のらみみ」は非常にマンガに忠実に作っていただいているので、原作者としてとても幸せを感じています。一期は私にとって、声優の方の迫真の演技や異様に凝ったキャラ専用BGM群など、アニメならではの新鮮な驚きに満ちていました。オリジナルエピソードは(自分の責任がない分)、特に楽しく観させていただきました。不公平なほど監督の情熱が注がれたすばらしい2本だと思ったのは私だけではないはずです。二期に入るエピソードは、アニメではどう表現されるのだろう、というシーンがたくさんあるので、そのあたりを特に楽しみにしています。
なお、『のらみみ』の第一期放送分は、現在DVDとしてバップから全4巻(各巻3話収録、各5,040円)でリリースされている。本放送でチェックした人も見逃した人も、10月に『のらみみ2』が放送開始される前に、あらためてチェックしてみるのもいいだろう。
(C) 原 一雄・小学館/「のらみみ」製作委員会 |