自治体も庁舎内の全面禁煙に本腰を入れ、タクシーの車内を禁煙にする動きが加速し、高まる「禁煙」ムード。自販機でのタバコ購入に「taspo」が必要となったのをきっかけに、禁煙に挑戦する喫煙者もいるという。そんな中、禁煙をしたい喫煙者の背中を押してくれるのが、各社が続々発売する貼付型の禁煙補助薬だ。先立って「ニコチネルパッチ」を発売したノバルティスファーマに続き、7月1よりジョンソン・エンド・ジョンソンと武田薬品工業は「ニコレット パッチ」を、大正製薬とグラクソ・スミスクラインは日本初上陸となる「シガノンCQ」を全国の薬局・薬店で発売する。

どれもニコチンを含有し、1日1回1枚を起床時に腕などに貼付し、就寝前にはがすという簡単なもの。禁煙によるイライラや集中困難、落ち着かないなどの症状を緩和してくれる効能がある。

「ニコレット パッチ」は、日本で初めてのスイッチOTC禁煙補助剤として2001年より発売されたガムタイプ「ニコレット ガム」とともに「ニコレット シリーズ」となり、多様な禁煙スタイルに合わせた使い分けを提案。「周囲に気づかれずにタバコをやめたい」「ガムを噛みにくい環境である」などという人たちに最適なのが「ニコレット パッチ」だ。用法は「ニコレット パッチ1」(7枚入りは税抜き2,800円、14枚入り税抜き5,400円)を6週間使用後、「ニコレット パッチ2」(7枚入り、税抜き2,500円)を2週間、さらに「ニコレット パッチ3」(7枚入り、税抜き2,400円)を2週間使用する。禁煙継続に自信がある場合は「ニコレット パッチ1」のみで使用を中止することもできる。一方、吸いたくなったらかむ「ニコレット ガム」は「朝、外出前に習慣的に喫煙する」「口寂しさが気になる」「日によって喫煙本数が違う」という人が選択すると良いという。

左から「ニコレット パッチ1(7枚入り)」、「ニコレット パッチ1(14枚入り)、「ニコレット パッチ2」、「ニコレット パッチ3」

「シガノンCQ」は、1980年代に開発が始まり、現在では海外でのブランド名は異なるが欧米を中心に世界19カ国で販売されている。貼付型としては世界のシェア40%を占めるブランドだという。独自開発のニコチン放出制御テクノロジー「DAT」(Dual Action Technology)により、皮膚へのニコチンの透過をコントロールして、貼付直後に短時間でニコチンの血中濃度を上昇し、ニコチン離脱症状を早い段階で緩和する。「シガノンCQ1」(7枚入りは税抜き2,800円、14枚入りは5,400円)を6週間貼付後、「シガノンCQ2」(7枚入り2,500円)を2週間使用し、禁煙継続に自信がある場合は「シガノンCQ2」を使用しなくても良いとしている。

左から「シガノンCQ1」と「シガノンCQ2」