今回のミラノ・サローネでは、これまでのクラシック回帰の潮流に乗ったゴシック調やアラベスク柄ではなく、より自然を意識したナチュラルな"earth color (アースカラー)"が目に付いた。中でもグレーは多用され、都会的な高級感を醸し出していた。基調色も真っ白なホワイトからベーシュやアイボリーが増え、そこにアースカラーを挿し色として使ったコーディネートが多かった。
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トップブランドにも見られた、グレーやアースカラーのコーディネート。色の組み合わせ方やシルバー・木といった素材の違いで空間の表情が変わってくる。左上から時計回りに、GIORGETTI、Minotti、B&B、FEG ※B&Bは市内の自社ショールームのみで展示 |
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キッチンにもグレーの展開が見られた。70年代の人気シリーズ「LongLine」を新デザインで復活させたSALVARANI社。グレーの扉に上部吊戸棚はミラー張りでクールなキッチン。
グレーを中心とするくすんだアースカラーが新鮮だった今回のサローネ。グレーは、パリコレのレポートで"無彩色"という言葉で表現されたカラートレンドに通じるものがあり、家具とファッションのトレンドが確実にリンクしていることを実感した。自然界の色"アースカラー"は、日本の伝統色にも通じており、日本人には馴染みやすいカラートーンだと言われている。今後、家具やファッションを初めとするさまざまなプロダクトに姿を変えて、日本に上陸するのも時間の問題だろう。